マクロスF
0669話
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なものだと思って貰えばいい」
「……平行世界間のハブステーション?」
俺の説明を聞いたオズマの言葉に頷く。
「そうだ。俺達の組織は次元転移装置を実用化していて、それを使って他の世界に転移。その世界の国と友好的な関係を結んで平行世界間……これはちょっと大袈裟だから異世界間で貿易している訳だ」
少なくても嘘は言っていない。オーブにしろ、陽光にしろ、麻帆良にしろ、友好的な関係を築いているのは事実なんだから。
「では、君がこの世界にやって来たのはその次元転移装置とやらの問題か?」
「あー……その辺は恐らくだが何らかの事故……というか、成り行きのようなものだと思う」
「成り行き?」
「ああ。実は俺は極端にアルコールに弱くてな。飲むと酔っ払って色々な行動をしてしまう訳だ。……例えばいつもより激しい夜だったりな。恐らく今回はそのまま夜を過ごした後に次元転移装置を起動させたんじゃないか、と思う」
その説明を聞いたオズマは頭を抱え、ジェフリーは溜息を吐く。
いやまぁ、うん。その気持ちは分かる。これまでにも酔っ払った事は何度かあったが、さすがにリュケイオスを起動させたのは初めてだったしな。
「なるほど。まぁ、君が酔っ払ってこの世界に来たというのはいいとしてだ。これからどうするつもりなのかな? すぐにその、何と言ったか。ホワイトスターとやらに戻れるのかね?」
「一応聞いておくけど、ここはどこか惑星の上だったりはしない……よな?」
「うむ。このフロンティア船団は移民可能な星を探して宇宙を旅している。何か不都合でも?」
「ああ。さっきも見て貰ったが、俺には空間倉庫という特殊能力がある。その空間倉庫の中に向こうに戻る為の転移装置があるんだが、それは宇宙空間では座標を本拠地にある転移装置に伝える事が出来ずに使用出来ないんだよ」
「ほう、転移装置かね。もし良ければ……」
ジェフリーに最後まで言わせず、首を横に振る。
ゲートが2つも3つもあれば話は別だが、俺の持っているゲートは1つしかない。それを迂闊にS.M.Sとやらに貸し出し、壊されでもしたら本気でホワイトスターに戻れる可能性が少なくなくなる。
「……そうか。まぁ、君の立場を思えば無理も無いのかもしれないが。それでは、君はこれからどうするつもりなのかね? 自分の本拠地に戻るには惑星が必要だというが、そこに行く方法が無いと思うが」
「……」
あるにはあるのだ。空間倉庫の中に入っているソルプレッサは宇宙や地上の両方で使用が可能という意味ではマクロス世界のVFに似ていると言ってもいい。そして生活必需品の類は殆どが空間倉庫に大量に入っている。だが……さすがにソルプレッサでも惑星から惑星まで移動出来る程の航続性能は無いし、そもそもが迎撃用の機体でもある要撃機な
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