暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0669話
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と視線を向けるオズマに数秒考え、やがて頷く。

「オズマ少佐、彼の拘束ベルトを外してくれ」
「いいんですか?」
「うむ。彼は少なくても私達に敵対的ではない。それは君も認めるだろう?」
「……」
「私達はお互いに人間同士。それに彼が異世界の存在だという証明をしたのも事実。なら、話をしてもいいとは思わんかね?」
「……了解しました」

 未だに俺を疑っているのか、それでも不承不承ジェフリーの言葉に従い、オズマは俺の身体を縛り付けている拘束ベルトを外していく。
 そのまま立ち上がり、身体の動きを確認する。よし、問題無いな。
 そこまでして、今更ながらに気が付く。そう言えば裸でマクロス世界に転移してきた割には、簡単な服装だがきちんと服を着ているな。いや、服というよりは病院の検査着みたいな感じだ。星刻が着ていたのとどこか似た印象を受ける。

「ちなみに、この服は誰が着せたんだ?」
「……俺だよ」

 俺の問い掛けに、不機嫌そうな表情を浮かべているオズマ。

「お前のその、色々な液体で汚れていた身体を拭いたのも、その服を着せたのも、ここまで運んできてベッドに寝かせたのも、全部俺がやったんだ。ったく、何で俺がこんなガキの情事の後始末とかしなきゃいけないんだか」

 ……なるほど。こいつが俺に対してどことなくキツイのは、それが理由でもあるのか。いやまぁ、俺でもオズマと同じように見知らぬ他人の情事の後始末とかさせられれば不機嫌にはなるな。

「あー……悪いな」
「けっ」

 俺の言葉にそっぽを向くオズマ。
 そんなオズマの様子に苦笑を浮かべつつ、ジェフリーが口を開く。

「それで、君の事を聞かせて貰えるかな? 勿論君も私達の事を知りたいだろうが、まずは君の方から頼む」
「そうだな、まずは何から話すべきか。そこにいるオズマとの会話を聞いていたのなら知っていると思うが、俺の名前はアクセル・アルマー。シャドウミラーの代表をしている」
「その、シャドウミラーというのは?」
「大雑把に言えば……まぁ、国家と言ってもいい」

 そう告げた途端、オズマの視線が呆れたような色を浮かべるのを確かに確認する。今の俺の年齢は10代半ばの筈だからそう見られてもしょうがないんだが。
 そんな視線を受けつつ、説明を続けるべく口を開く。

「まぁ、国家の形をしているとは言っても、お前達の想像しているような国家じゃない。ただ、色々と特殊なのは事実でな。シャドウミラーは、次元の狭間にあるホワイトスターという一種の衛星基地を本拠としている国と認識して貰ってもいい。規模そのものはそれ程大きくはないが、その代わり次元の狭間にあるという立地を利用して並行世界同士の中継地点という地位にある。まぁ、分かりやすく言えば平行世界間のハブステーションのよう
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