マクロスF
0669話
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。スライムとかを出さずにな。
「いいだろう。なら、俺が異世界人だという証拠を見せるとするか。……俺が裸でこの世界に姿を現したというのはそっちが確認している以上、この世界に何も持ち込んでいないというのは理解しているな?」
「うむ。見事に素っ裸だったからな。色々な匂いをさせていたが」
頷きつつも、最後にニヤリと笑みを浮かべるジェフリー。……以外と愉快な性格をしているらしい。
そう思いつつも、改めて何も持っていないというのを示す為に両手を2人の方へと見せつける。そして同時に脳裏に空間倉庫にリストを展開。
取りあえず武器は過剰反応される可能性があるから除くとして……そうだな、これとか。
リストからとある物を選び、次の瞬間には俺の手の平の上には1冊の雑誌が乗っていた。ムウから以前貰ったグラビア雑誌だ。SEED世界にいる時に貰った奴だが、そのまま空間倉庫の中に放り込まれていた奴だ。
「これは……今のは一体?」
「何っ!? どこから出した?」
驚愕の声を上げる2人に、手の動きだけで雑誌を放り投げてやる。
一瞬、オズマが手に持っていた銃のトリガーを引きそうになったが、すぐにそれがただの雑誌だと気が付いたのだろう。銃を構えていない方の腕で雑誌を受け取る。
「どうだ? この世界の住人に俺と同じ事が出来るというのなら、これも俺が異世界人の証拠だとは思えないだろうが」
『……』
無言で俺と雑誌を見比べている2人。
そのまま1分程黙り込み、やがて恐る恐るといった風にオズマが雑誌へと手を伸ばす。
「いや、そこまで慎重にならなくても、その雑誌は俺達の世界で普通に売られているグラビア雑誌だぞ」
「……うむ。少なくても私はこのような雑誌は見た覚えがない」
意外な事に、真っ先にグラビア雑誌を目にして言葉を発したのはオズマではなくジェフリーの方だった。
さっきの事といい、今回といい、相当いい性格をしているな。
「ま、まぁ、確かに自分もこのような雑誌は初めて見ましたが……」
オズマがジェフリーの言葉に唖然としつつそう告げる。
「ただし、この広い世界の全てのグラビア雑誌を自分が知っている訳でもありません。それを考えると、これが異世界人であるという証拠にはならないと思いますが」
続けてそう告げたのだが。
「だがそれでは、アクセル君が何も無い場所からその雑誌を取り出したのはどう説明するのかね?」
「雑誌に関してはともかく、今の行動については自分も納得せざるを得ないかと」
ふぅ、ようやく認められたか。
「俺が異世界人だと理解してくれて助かるよ。で、こっちの事情を説明するからこのベルトを外してくれないか?」
「……艦長?」
どうしますか? そんな目でジェフリーへ
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