もし君が生きていたなら
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゙ートを続けて下さいね」
「 へっ────? 」
美しい微笑みに目を奪われつつも、その言葉に目が点になる。
「そうよねぇ、心配いらないわルーネス。あたしがエリアとデート続けるから、そっちも"よろしく"してたら? 今度ガラの悪い奴にナンパされても、戦士系のジョブであたしがエリアを守るから!……さ、行きましょエリア!」
「 はい、レフィア 」
長く美しいブロンドに映える紅いリボンが、目の前を鮮やかに通り過ぎゆく────
「フラれたっ、おまえのせいだ、イングズ……!」
「いや、元々お前があの二人を付け回すような真似を────」
「こーなりゃ図書館にいるアルクゥ呼び出して、焼き肉でもやけ食いしちゃる!!」
「 …………。私はもう付き合わなくていいだろう、アルクゥと二人で行け」
「 ────は? 1人でどこ行くんだよ」
「武器屋で品定めでもする」
「つまんないだろ、1人じゃ?」
「………うるさい奴が傍にいるより増しだ」
「あーそーですか〜! んじゃあなーっ」
「 ────── 」
ルーネスは頭の後ろに両手を組んで背を向け別方向へ行くが、イングズはふとその後ろ姿を見つめ─────
「ルーネスさん、イングズさん……!」
「 ───ん? あれっ、エリア……!?」
そこへ、先程レフィアと二人サロニア巡りを再開した筈のエリアが、1人息を弾ませながら足早にやって来る。
「やっぱり、デートしましょう皆さんで! 今レフィアが、図書館へ向かってアルクゥさんを呼び出しに行ってますから……!」
「で、デートというのは大人数でするものでは─────」
「堅いこと云いっこなしだぜ、イングズ! ……だよなぁエリア、みんなで楽しまなきゃさっ!」
「はい………その想い出があれば、わたし1人でも大丈夫ですから、きっと」
「 ──── へ?」
「わたし……、やはり神殿に戻る事にします。水のクリスタルはその力を取り戻し、水の神殿自体に戻っているんですから、やはり誰かが………いえ、水の巫女であるわたしが傍にいなくては」
「エリア……、けどそれじゃ君は……!」
「短い間でも、時の戻った地上世界を巡れた事はとても有意義な時間でした。
────ありがとうルーネス。あなた達は光の戦士として………わたしは水の巫女として、それぞれの役目を果たしましょう」
煌めく海のように蒼く清んだ瞳で毅然としたエリアを、正面から受け止めきれずにルーネスは下向く。
「顔を上げろ、ルーネス。何も二度と会えなくなる訳じゃない。定期的にでも………光の戦士として役目を終えた後でも、すぐにノーチラスでこれから何度だって
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