もし君が生きていたなら
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「………さぁエリア、ここ入るわよっ」
「え? お洋服のお店……、ですか?」
(あ、おれ達も入るぜ!)
(このフードを被ったマント姿で、か? 怪しまれると思うんだがな………)
「 ────ほら、このフリフリのブラウスとかかわいい♪ こっちのミニスカと合わせたら、きっとエリア似合うわよ〜! ほらほら、試着して? 手伝うからっ!」
「え、え? わたしが着るんですか……!?」
着せ替え人形の如く、様々な服装にレフィアがエリアをコーディネートしてゆく。
(うおぉっ、アレきゃわいい! のあっ、それ際どい……?! うひゃ〜、ヤバい………鼻から何か出そおっ)
(ティッシュでも突っ込んでおけ、馬鹿者)
華やかな店内に、不釣り合いで地味なフード付きマント姿の怪しい二人組がチラチラと盗み見ているが、レフィアとエリアは気付いていないらしい。
「 ────せ、せっかく色々選んで頂きましたが、わたしはやっぱり、いつもの方が落ち着きます………」
「ん〜、エリアがそう云うならいいわ。じゃ今度は、向かいのアクセサリーショップよ!」
「あ、は、はい……?!」
「このイヤリング、素敵ね……! 新しいのに買い替えようかしら?」
「えぇ、とても似合いますよレフィア」
「あ、ほら! この大きくて紅いリボン、その長くてキレイなブロンドの髪に絶対似合うわよ! あたしが付けてあげるっ」
「 ────ど、どうでしょうか……?」
「ん! 文句なしっ、それ買いましょ! 付けたままでいいからね」
(レフィアってセンスいいな〜、一応女子だったんだなっ!)
(お前………レフィアを何だと思ってるんだ)
「ん〜、何だか甘い物欲しくなってきたわね……。あら? あの辺りにスィーツのお店があるみたいよ! エリア、そこでひと休みしましょっ」
「甘味処、ですか? いいですね……!」
「 ────えーっと、あたしはイチゴパフェにしようかしら。エリアは何にする?」
「わたしは……ですね、餡蜜を頂きたいです」
「じゃあ頼んだの来たら、シェアしましょ!」
「ふふ………了解です、レフィア」
「あ〜ぁ、いいな〜。おれもエリアと"しぇあ"したいなぁ?……せっかくだし、おれも何か頼もっ」
気付かれなさそうな席を選び、エリアとレフィアの様子を窺うルーネスとイングズ。
「イングズも、何か頼めば?」
「私はコーヒーでいい」
「何だよ、甘いもん苦手? おれ割と好きだけどな〜。……んじゃ、チョコパフェ!」
「 ──── 子供だな 」
「何か云ったかっ?」
「
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