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リメイク版FF3・短編集
もし君が生きていたなら
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「………さぁエリア、ここ入るわよっ」

「え? お洋服のお店……、ですか?」


(あ、おれ達も入るぜ!)

(このフードを被ったマント姿で、か? 怪しまれると思うんだがな………)



「 ────ほら、このフリフリのブラウスとかかわいい♪ こっちのミニスカと合わせたら、きっとエリア似合うわよ〜! ほらほら、試着して? 手伝うからっ!」

「え、え? わたしが着るんですか……!?」


 着せ替え人形の如く、様々な服装にレフィアがエリアをコーディネートしてゆく。


(うおぉっ、アレきゃわいい! のあっ、それ際どい……?! うひゃ〜、ヤバい………鼻から何か出そおっ)

(ティッシュでも突っ込んでおけ、馬鹿者)

 
 華やかな店内に、不釣り合いで地味なフード付きマント姿の怪しい二人組がチラチラと盗み見ているが、レフィアとエリアは気付いていないらしい。


「 ────せ、せっかく色々選んで頂きましたが、わたしはやっぱり、いつもの方が落ち着きます………」

「ん〜、エリアがそう云うならいいわ。じゃ今度は、向かいのアクセサリーショップよ!」

「あ、は、はい……?!」



「このイヤリング、素敵ね……! 新しいのに買い替えようかしら?」

「えぇ、とても似合いますよレフィア」

「あ、ほら! この大きくて紅いリボン、その長くてキレイなブロンドの髪に絶対似合うわよ! あたしが付けてあげるっ」


「 ────ど、どうでしょうか……?」

「ん! 文句なしっ、それ買いましょ! 付けたままでいいからね」


(レフィアってセンスいいな〜、一応女子だったんだなっ!)

(お前………レフィアを何だと思ってるんだ)


「ん〜、何だか甘い物欲しくなってきたわね……。あら? あの辺りにスィーツのお店があるみたいよ! エリア、そこでひと休みしましょっ」

「甘味処、ですか? いいですね……!」



「 ────えーっと、あたしはイチゴパフェにしようかしら。エリアは何にする?」

「わたしは……ですね、餡蜜を頂きたいです」

「じゃあ頼んだの来たら、シェアしましょ!」

「ふふ………了解です、レフィア」


「あ〜ぁ、いいな〜。おれもエリアと"しぇあ"したいなぁ?……せっかくだし、おれも何か頼もっ」

 気付かれなさそうな席を選び、エリアとレフィアの様子を窺うルーネスとイングズ。

「イングズも、何か頼めば?」

「私はコーヒーでいい」

「何だよ、甘いもん苦手? おれ割と好きだけどな〜。……んじゃ、チョコパフェ!」

「 ──── 子供だな 」

「何か云ったかっ?」


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