顔寄せ
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き込み、説明する。
「日程や大まかな概要はここに書いた通り、先ほど配布した冊子にも書かれています。各自もう一度目を通しておいて下さい。
私からは編成等の細かな点について説明致します。質問は最後に時間を設けますが、その都度発言して頂いてかまいません。まず、完全編成での参加ですので全員参加が基本です。理由があり参加出来ない場合は後で申し出て下さい。
編成については一式半装軌装甲兵車4両に6名ずつ分乗、側車2台に偵察員2名、運営本部には賀谷先生と連絡員2名、これはすでに三年の渡良瀬さんと一年の花谷君にお願いしてあります。
なお、車両には赤十字標章を前後左右に表示する事となります。標識は日戦連より近々送られてきます。
次に装備については空挺スモック着用の上、機関短銃と拳銃を携行、これは交戦区域内の警備も兼ねる為です。又、当日は全員に小型無線機と識別用に白色腕章が配布されます。白色腕章は両腕に必ず巻いて下さい。衛生員は右腕に赤十字腕章を、左腕に白色腕章を巻いて下さい。
食事については日戦連が用意してくれますが、何かしら持って行ったほうが良いと思います。ホハには大型のティーサーバーと参加選手へ配るお菓子を積む予定です。
現地までの移動は鉄道輸送、集合日時は追って連絡します。決勝戦当日までにあと数回は打ち合わせを開く予定です。以上、何か質問は?」
概要を椎名は一気に説明した。
説明を聞いていた部員から手が挙がる。
「我々はどちらの直接支援を担当するんですか?」
「黒森峰を主に担当します。あくまで主に、ですので遠野橋への協力や場合によっては大洗女子への支援も行います。」
椎名の回答に質問をした部員だけではなく、他の部員達も怪訝な顔をする。
「黒森峰ですか? 大洗女子ではなく?」
部員の疑問ももっともだった。何故ゆえ小規模部隊の、それも(装備から見れば)弱小と言って差し支えない大洗女子ではなく、規模の大きい黒森峰なのかと存外に言っている。
椎名は笑みを浮かべながら答える。
「そう黒森峰。君の疑問はもっともです。ウチの規模から言ったら大洗女子の方が対応できる部隊規模ではないか、遠野橋高校が担当する方が妥当なのではないのか、と。」
何名かの部員が頷く。
「恐らく、日戦連は黒森峰の直接支援は暇になると考えているのでしょう。」
質問した部員が合点のいった顔をする。
「ああ、つまり黒森峰の圧勝で幕を閉じると。」
「そう、だけれども、私にはとてもそうは思えない。大洗女子は尋常ではない戦い方をするからね。」
「副長は黒森峰が苦戦すると?」
「うん。少なくとも短時間で終わる事はないと思っていて下さい。そして決して暇になる事は無い事を覚悟して下さい。」
全員を見回して椎名は言い切った。
他の部員が発言する。
「ロタ砲は持って行くんで
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