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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE17 再会
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としてもものだろうか。黙って二人は席に座る。


「これはね。古代ローマにから伝わる、“満足できる・納得のいく”ことをした人だけが使うことを許されるものです。お父さんが死んじゃって悲しいのはわかります。でも、だからこそ君がお母さんや妹さんの笑顔をまもっていかなくちゃいけません。・・・・誰かの笑顔の為に頑張れるって、凄く素敵なことだと思いませんか?・・・・先生は、思います・・・・」


言い終えたあと、再び俯くみゆき。やがて涙が溢れ、頬を伝う。

・・・・こんな大事なことを、いままで忘れていたのか。そう思うと、今でも自分言葉を信じ続けている彼に対し申し訳ない。それこそ裏切りだ。

 私は・・・・。


「・・・・雄介さん。私、やっぱりまだウルトラハッピーになれてなかったみたいです」


誰にも聞こえないほど小さくそう呟いて顔をあげる。そして、待ち望んだ時がやってきた。


 聞こえる足音、そして息遣い。響と未来は互いに顔を見合わせてハニカムと扉が音を立てて開き、雄樹が表れた。


「すみません!五代雄樹、遅刻しました!」


そういって勢いよく頭を下げる雄樹に最初は驚愕していたものの、クスリと笑う。


「・・・・雄樹君。遅刻した理由は?」

「急な用事です!」

「・・・・それは、満足いくものでしたか?」


そのみゆきの問いに顔をあげ、満面の笑みを浮かべてサムズアップする。それを見てみゆきも同様にする。彼女が浮かべた笑顔には、少し涙が浮かんでいた。
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