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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE17 再会
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手に携えてぶつかり、離れてを繰り返す。白い方は紺の方よりも体格差があるにも関わらず臆することなく攻撃に出、むしろ押していると言える。やがてその猛攻も竹刀が面を捉えたことにより終了する。面を取り、汗だくになりながらあがる息を整える。


「これで20回目・・・・付き合うのは構いませんけど、これで何か意味あるんですか?」

「うん。クウガの色なんだけど、最後は紫らしくって、それが剣を使うみたいなんだ。だから同じ剣を使っている翼たちゃんとこうしていれば、なにかヒントを掴めるかもって」


アバウトだ。心の中でツッコミを入れる。


「・・・・剣を使う者として伝えられることは全て伝えます。ですが私も不器用な身。あなたに教えられるかどうか・・・・」

「大丈夫!翼ちゃんとの特訓なら絶対に何か見えるはずだから」


サムズアップで答える雄樹に翼は少し笑って頷く。


「あのキメラの装甲を貫くにはそれなりに接近してから鋭い太刀筋で相手を切り伏せることが必須です。あの攻撃を見る限り、接近する過程で攻撃してこないとも限りません。おそらくはあの弾を撃ってきます。なので方法は一つ――――近づいて一撃で切り伏せる。これです」


シンプルにして最も有効。これ以外で倒せるのは――――多分、ない。何かを確信したように笑う雄樹に翼は首をかしげる。


「やっぱり翼ちゃんに頼んでよかった。ありがとう」

「・・・・お礼なら、あとでなにか御馳走してください」

「うん、もちろん!」


照れているのかそっぽを向く翼。本人が言うだけあってホントに不器用だなと思いつつ二人はまた特訓を再開した。










〜同時刻 七色ヶ丘〜


「いや〜、食べた食べた」


ポンポンとお腹を叩く響。女の子らしからぬその仕草に今日何度目のため息なのかわからないため息をつく。こんなんだからいつになっても彼氏ができないんだと思うも、それは自分もか、と軽くショックを受ける。


「それにしてもすごかったよね響ちゃんの食べっぷり!おじさん驚いてたよ」

「むしろ若干顔が青ざめていた挙句泣いてたような気もするんですが・・・・」


よほどの自身があったんだろう。あの量は大盛りってくくりに入れるのは間違っていると心底思うがそれをあっという間に平らげてしまう響も異常だ。


「でも意外でした。ユウ兄にそんな時期があったんですね」

「うん。…雄樹君、お父さんとお別れしちゃってからまるで人が変わったみたいに落ち込んじゃってね・・・・色々大変だったんだよ。雄樹君、お父さんのこと大好きだったから」


そこで知らされた驚愕の事実。父との別れと、そして――――家族との別れ。ミスターお人よしのあの
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