EPISODE16 恩師
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がなくてはならない。アクセルを蒸し、ルートを変えて二課に通信を繋ぐ。
「里友さん、響ちゃんの携帯に繋げられますか?」
《できるけど、どうかしたの?》
「二人にちょっと“おつかい”を頼みたいんです。ノイズの方は俺と翼ちゃんだけで大丈夫ですから!」
しばし考える弦十郎。「根拠は?」と聞き返すと「俺、クウガですから。それに翼ちゃんが一緒なら大丈夫です!」とサムズアップで返す雄樹に弦十郎は許可をだす。この会話の一体どこにそんなことにそんなことを許可できるのかわからないが一応許可が下りたのでこちらから響の携帯に繋げ、雄樹へと回線をまわす。
《もしもしユウ兄?》
「ごめん響ちゃん。俺ちょっと用事あるから、今日は多分パス。それでなんだけど、二人におつかい頼んでいいかな?」
《別にいいけど、なに?》
「先生と会ってほしいんだ。ホラ、今日メールで話した」
雄樹の提案に「ええ!?」と驚愕する響。そんな会ったこともない人と何をしろというのか。
《わかるけど、ユウ兄はどうすんの!?》
「こっちのこと片づけたらすぐ行く。だからお願い。きっと二人も好きになるよ。先生、すっごくいい人だからさ。それじゃ!」
《ええ!?ああ、ちょっとユウ兄――――》
響のことも聞かずに雄樹は通信を切る。現場までついたからだ。そのタイミング同じくして翼もやってくる。
「変身!」
クウガに変身し、翼と別れて個々にノイズの対処にあたる。場所は港、初めて赤いクウガになった場所と同じだ。すこし懐かしさを感じつつ雄樹はノイズに拳をおみまいして灰に変える。
「雄樹さん!」
翼の声に雄樹はノイズの群れの中に一際体格のいいノイズがいるのを確認する。他のノイズとは違う、感じる感覚に雄樹は直感する。これは――――キメラであると。
『・・・・』
静かに見据えながら、雄樹は一歩を踏み出した。
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