EPISODE14 二人
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ジャージを見てどれだけ身体かだ水分がでているのかを知る。どうりで少しめまいがするわけだ。
「翼さん、これ・・・・」
気がつくと響が立っていた。差し出されたドリンクとタオルを受け取りストローをくわえて中身の液体を身体に送り込む。口から喉を伝いほどよい温度の水分が火照った身体を冷やし、クールダウンさせる。一言ありがとうと礼を述べると響はいいえ、と答え、隣に座る。
「・・・・雄樹さんは、大丈夫なのか?」
「はい。ユウ兄は心配ないですよ」
「随分とハッキリ言うのだな・・・・」
「はい。・・・・だってユウ兄クウガですから」
笑顔でいう響に「なんだその理屈は」と返す。
「ユウ兄が言ってたんです。大丈夫、だって俺クウガだからって。最初は私もそう思ったんですよ?何考えてるんだろって。でもなんだかホントに大丈夫な気がして・・・・そう思ったら、なんだかなんとかなるような気がしたんです」
困ったものですよね、と苦笑いする響。「それに、」と付け加え、
「未来が言ってたんですけど、ユウ兄の事信じて裏切られたこと、ないんです。だからきっとユウ兄が大丈夫なんです!コレで言ったならなおさら」
サムズアップを見せて言う響。たしかに言いそうだとその姿を浮かべて少し笑いがでたことに内心驚く。こんな状況でも笑えるほどの余裕がまだ心にあるとは・・・・。
「・・・・そうか。なら大丈夫なんだろうな」
「はい!だから翼さんもやってください。あの時みたいに、笑顔で!」
戸惑いながら、恥ずかしながらサムズアップする翼。それにさらにハニカム響。彼女の笑顔にもう一度瞳にやる気の炎が燃える。
「…この作戦、絶対成功させるぞ、立花」
「はい。絶対に・・・・!」
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