EPISODE13 傷心
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ち主なんだろうか。どちらにしろ翼にしてみればかなり意外なのは間違いない。
と、治療中のランプが消え中から了子が姿を見せた。それに気が付くなり響が弾かれたよう了子に駆け寄る。
「了子さん!ユウ兄は、ユウ兄は無事なんですか!?」
縋るような響に翼はさっきまで抱いていた考えを捨てる。あの子は・・・・少女だ。防人でも、奏者でもなく、今目の前にいるのは・・・・ただの、立花 響だ。どこまでも純粋で、まっすぐで、素直で。防人として、剣として生きることを決めた自分とは違う。
「・・・・電気ショックでなんとか心臓は動かせたけど・・・・一命を取り留めたとはいえ、かなり危険な状況よ」
「じゃあ、ユウ兄は?」
「ええ。生きているわ」
それを聞いて、よかったと息をついてその場にヘタレ込む。それを翼が支え、椅子に座らせる。緊張の糸が切れたのか、気を失ってしまったらしい。
「・・・・櫻井教諭、お願いがあります」
決意を込めた目が、了子を映した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ