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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE10 青龍
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れだけ。他に理由なんてないよ。だから戦わない』


キッパリと言い切る雄樹に少女はギギギと呻る。

 調子が狂う。さっきの一撃のせいか?それとも今日はそういう日なのか。そもそもこいつはなんでさっきっからこうなんだ。命のやり取りをしてるってのにまるで恐怖とかがない。まるで、その行為そのものに対しての拒絶があるみたいに乗り気じゃない。さっきもあの二人が来た時に心の底から安堵したと同時に少し悲しそうにため息をついていたのを少女は思い出す。


「あ、アタシはアンタの敵で、あの殺戮を起こした張本人だぞ!なのになんでそんなのんきにしてられんだよ!?ここのノイズ達だって、アタシの命令一つですぐにほかの人間を襲い始める!これがどういうことを意味すんのかわかってんのか!?」

『うん。わかってるよ』

「だったらなんで――――」

『理由なんてないよ。だから殺させないし、これ以上きみに人殺しもさせない。そんな悲しい顔で笑ってるきみに、こんなことさせない』


力強い言葉と意志に押し黙る。

 アタシが悲しい顔してる・・・・だと?なんで・・・・なんでそんなことがお前にわかるんだよッ!


「ふざけんなァァァァァァァ!!」


杖からノイズを発射して空中へと逃げる。雄樹はそれをもう一度ロッドを形成して灰にするが、もう気づいたときには彼女の姿はなく、辺りを見渡しても影すらない。通信からも反応をロストしたと報告があった。

 これにて、戦闘は終了。一連の騒動も無事納まったかのように見えたが・・・・――――


「ハアァァァァァァァァァ!」

「おりゃァァァァァァァァ!」


何故か直後に拳と剣をかわす二人。さっきまでのコンビネーションはどこえやらだが、雄樹はそれをにこにこしながら見つめているばかりでとめようとはしない。事後処理に来た弦十郎と緒川もそれに割って入ることはせず、雄樹と同じように見ていた。焦りまくるスタッフを尻目に、どこか楽しそうにする二人を見る。


「・・・・翼さん、やっぱり変わりました」

「そうだな。・・・・若干キャラがブレつつある気もするが」

「でもいいことですよ。やっぱり笑顔が一番ですから!」


そう言ってサムズアップする雄樹に二人は呆れたようにため息。


でもま、二人がいいならそれでいか。


「って、ああ!響ちゃん時間!もう未来ちゃんカンカンだよ!」


送られてきたメールの内容から未来の機嫌が最悪になりつつあることを響に伝える。肉体言語で語り合っている最中だがそれでも響からしてみればかなりの重要度、途中でやめたことに「ええっと・・・・」とあたふたするが翼の笑みに表情を明るくして「ありがとうございました!」と勢いよく一礼し、雄樹と一緒に駆けて行
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