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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE10 青龍
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場合ではない。今目の前にいるのは発動した完全聖遺物二つ。いくらアマダムがおなじ完全聖遺物だとしてもまだ使いきれていない内は・・・・!


《雄樹君、聞こえる!?》


通信で了子の声が聞こえてくる。


《響ちゃんに伝えたのともう一つ!水の如き戦士、長き物を用いて邪悪を払う。いい!?長き物よ!》

『水の如き戦士!?長き物!?』


そんな難しいことを言われても・・・・と思考する雄樹の目に飛び込んできたのは池の手すり。それに何かをひらめいた雄樹はそれを蹴りあげて握る。


『これか!』


軽く使い勝手を確かめる。すると手首の青い結晶が輝きただの棒が青い、武器へと変わる。


「そんなもので!」


再び放たれるミサイル。それを携えた棒で薙ぎ払い、地面へと逸らす。その光景を見た響が「かっちょいい〜!」と目を輝かせる。


「だったらこれでどうだァァァァァァァァァ!!」


これでもかと杖からノイズが放たれる。ふつうなら悪夢以外の何物でもないが今の雄樹にはそんなものはなんの意味もなさない。武器を縦横無尽にふるって次々に灰に変え、跳躍。ロッドの先端を雄叫びとともに突出し、間合いに入られたネフシュタンはそれをもろに喰らう。胸に古代文字が浮かび上がると鎧に亀裂が入る。それに伴い、本部でその映像を見ていたオペレーターの藤尭が報告をあげた。


「ネフシュタンの活動レベル、著しく低下!」

「他の浮遊機能を除いて全て停止、これは・・・・!?」

「やはり了子君の推察通り・・・・アマダムは本来対ノイズ用ではなく、対聖遺物用の聖遺物・・・・!」


毒づく相手にチャンスの状況。これなら一気に勝負を決めることができる。だが雄樹はそうとはせず、あろうことか構えを解いた。そのことに翼と鎧の少女は驚愕する。


「・・・・どういうつもりだ?」

『俺はきみと戦いたいわけじゃない。だからこれ以上は(こっち)じゃなくて言葉にするよ』


棒を捨て、敵意がないことを示す雄樹。その様に少女はただただ驚くばかりだ。以前の翼であればここで一括するか自らが変わって戦闘するところだが、そうとはせず二人の行く末を見守りつつ自分は目の前のノイズを倒すことに専念する。そのことに心の中で感謝しつつ雄樹は仮面越しに相手を見る。サングラスのようなバイザーだ表情を読み取ることまではできないがよく見れば響や翼と同年代くらいの女の子だ。

さっきの一撃は痛かっただろうか。怪我はしてないだろうか。そんなことを考えていると相手から反応が返ってきた。


「なんなんだテメーは!?さっきっからやる気あんのか!」

『戦うつもりはないよ。だって、同じ人間だから』

「・・・・それだけか?」

『うん、そ
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