EPISODE8 変化
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ったことに気づく。これが、了子の言っていたアマダムの力なのだろうか?
光線を発射してくるのを躱し、拳を繰り出す。いつもならこれで消滅させることのできる相手だ、なのに・・・・・それが効かない。むしろ以前よりも弱くなったような気さえする。まるで手ごたえを感じないことに、ならば蹴りでと叩き込むが、それもノイズの身体を浮かばせることはできても消滅までには至らない。腹を蹴られたことで動きが鈍くなるも、苦し紛れに放った一射が直撃し、吹っ飛ばされてフェンスを突き破って落下する。背中を強打したことで肺から空気が押し出されて咳き込む。
いったい、なにが起きて…!
仕返しとばかりにノイズが上からやってくる。それを転んで回避。青になったまま赤に戻らないことに戸惑いと焦りを覚えつつ構える雄樹だったが背後から剣の一閃を浴び、真っ二つに切り裂かれたノイズが灰と消滅したことに安堵した。
『ありがとう翼ちゃん。もう、冷や汗かいたよ・・・・』
「・・・・いえ」
やはり、というべきか。自分に対しての態度がさらにドライなものになっている。響以上に心の距離が遠いのを感じてはぁ、とため息とついた。
♪
〜PM 15:00 飲食店“ふらわー”〜
「ってことがあってさ〜」
「さ〜」
「うん、時々だけど響と雄樹さんって実は血のつながった兄妹なんじゃないかと思うときがあるよ」
憩いの場、としても名高いお好み焼き屋ふらわー。町はずれのところにあるしる人ぞ知る名店だが、今日はまだ客が少ない。学校帰りの未来を連れてやってきた雄樹と響が今日昼間あったことを二人して未来に愚痴をこぼした。流石にノイズと戦っていたなんて言えはしないので雄樹は「いつもは赤いキャラクターなんだけど、いきなり青いのに変わっちゃって」とゲームに、そして響は「知人に自分の気持ちを伝えたいけど険悪な感じでどうしても切っ掛けがつかめない」と悩み相談みたいな感じで話していた。
テーブルの上にヘタレ込む二人。寸分たがわずに動くふたりは本当に兄妹みたいに見える。
「響のは…まあわかるとして、雄樹さんが悩むのって珍しいですよね。なんかわるいものでも食べましたか?このままだと明日吹雪になるかもしれませんね」
「未来ちゃんて俺のこと実はそこはかとなく嫌いだったりするのかな?」
「冗談ですよ」
おどけて笑う未来だが言われた雄樹からしてみればまったく冗談に聞こえない。かわいらしくわらう未来だがその姿が返って恐怖をさそうのは気のせいだと思いたい。
さて、と未来はしょうゆの入った容器、そしてソースの容器を手に取って雄樹に見せる。ふたには赤と青色に塗られている為これがちょうどいいとおもった
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