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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE7 理由
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〜AM 10:00 私立リディアン音楽院地下 特異災害対策機動部二課 医務室〜


「・・・・ん、ハイおしまい。健康体そのものね」


身体に当てられていた聴診器を外しながら笑顔で結果を了子が告げる。天羽々斬の攻撃をくらい、傷を負ってもおかしくないくらいのダメージだったはずのものだった。翼も精神的にダメージを負うほどの一閃。それを受けたにも関わらず無傷とはどれだけあの姿の時がどれだけ肉体強化に特化しているのかがわかる。

・・・・いや、それだけじゃない。いくらなんでもそれだけじゃ説明がいかない。


「翼ちゃんの様子、どうでした・・・・?」


口を開けば自分のことよりも他人の心配をするとは、このことに何も感じてないんだろうか。付き合いも長いがときどき五代雄樹という男がわからなくなる時がある。

 それは、まぁ“あの人”と一緒か。


「大分こたえてたわよ。本人は表にだしてないと思ってるけど、あの子ああ見えて結構脆いから」


ポーカーフェイスを装ってはいるが、その実感情を容易く見抜かれてしまう。雄樹みたいな第六感の鋭い人物であったり、マネージャーの緒川のように彼女にとって身近な人物であれば尚更見抜かれやすい。現にそれで彼女が機嫌を損ねたりしたことは結構頻繁に目撃されている。天羽 奏の死後というもの、どうも彼女の精神的な波長が激しく波打つのが検査でもうかがえるが了子としてはそれがギアの適合率に反映されてしまわないかが心配だった。


「兎に角、あまり刺激しないこと。女の子はデリケートなんだから」

「じゃ、俺行ってみます。ありがとうございました」

「あなた最近スルースキルを身に着けたわね」


ま、いいやと手を振る了子。雄樹もそれに礼して返し、医務室を出るが、そこに制服姿の幼馴染が立っていた。危うくぶつかりそうになり身を引いてギリギリのところで回避する。というか、学校は大丈夫なのだろうか。


「・・・・とりあえず、座れる場所行こうか」


どうしていいかわからないであたふたする響を誘いエレベーターに乗り込んで上へ。本部でも憩いの場として知られる休憩スペースへと向かい、そこで一息つく。窓からは地下では味わえないような陽だまりの温もりであふれ、気を抜くとうとうとうたた寝してしまいそうな陽気であふれている。しかし人影がないのは今は勤務時間、ということだろう。了子の助手として長くここに出入りしているが詳しい事情と言えばシンフォギア関連のことばかりで業務だったり、緊急時以外のことはあまり知らない。だからこの時間帯に人がいないことを“勤務時間”と納得して誰もいないのをいいことに寝ていることもあるのは秘密である。

 ともあれ、ここならば気楽に落ち着いて話ができるだろう。自販機からココアを
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