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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE7 理由
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・・・。

いろいろあって、落ち込んで、親友や周りの友達に励まされて、今度もまたこの笑顔に励まされてる。

――――ああ、そうか。そうだった。私のやりたいこと、人助けの理由。それはただ、この人のようになりたかっただけだったんだ。この人の代わりに・・・・なりたかっただけだったんだ。


結局のところ、誰かの代わりになりたくて抱いた理想。助けてもらって、笑顔を貰って。遠く離れてしまった時に、この人がするであろう事をマネてただ“代わり”になりたかっただけなのかもしれない。だとしたら――――なんてバカなことをしていたんだろうか。

 おかしい。おかしくて、笑いが止まらない。最近起こったいろんなことのせいで等々狂ったか?

・・・・いや、違う。間違いだらけだった自分の理想が笑えてくるほどにおかしいんだ。いっぱい考えて、いっぱい悩んで。覚悟がないと否定されて、だした答えも否定されて。それから憧れの人に諭してもらってようやく気付いた自分の人助けの理由。

・・・・成長してないな、私。心の中で呟く。


「ど、どうかした?」

「ううん。ただ・・・・変わらないなって思って」


腹を抱えて笑ってホントバカバカしくなって。こんならしくないようなことしてるから未来に怒られたりするんだろうな――――なんて親友に心中でいつもごめんと謝罪する。いったい自分はどれほどあの子に迷惑かけてきたんだろうか。今度の休みは、なにか奢ってあげよう。

そう休日の予定を立てながら、


「・・・・ありがとう。なんかスッキリした・・・・やっぱユウ兄は凄いや。私なんかじゃ全然届かない」

「そんなことないよ。響ちゃんは誰かの為に頑張れる凄い子だよ。行動力あるし、その上明るいし…あ、何より食べてる姿がすっごくかわいいし!」


それは褒めてるのかとといたいところだがそうはせず苦笑する。ホントにこの人は――――

 まぁ、でも。


「・・・・やっと見つけた。私の、覚悟」


呟いた言葉が、陽だまりの中に響いた。
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