第九章
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・・・・・・」
「しかし。こんなものかもな」
だが権太は自嘲してこう呟いた。
「悪党の末路なんてな。今までの悪事の因果応報さ」
「どうしてこんなことに・・・・・・」
母は今事切れようとする彼の傍で涙するだけだった。権太は倒れ込み父に抱きかかえられながらゆっくりとその目を閉じるのだった。
この後維盛は出家して高野山に向かった。世の無常を感じた彼は以後死ぬまで権太の菩提を弔った。全ては無常、さながら春に散る桜の花である。
いがみの権太 〜義経千本桜より〜 完
2009・8・2
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