第百三十七話
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第百三十七話 鍋に入れていって
七人で野菜を切って林檎もすってだ、そうしたものを鍋に入れていった。そうしてその次にであった。
春奈がだ、華奈子と美奈子にこう言った。
「じゃあ私達も」
「ええ、お肉をね」
「それを入れましょう」
二人は微笑んで春奈にこう答えた。
「今からね」
「そうしましょう」
「もう切ったしね」
鶏肉もだというのだ、言うまでもなくチキンカレーの主役であるそれをだ。
「だから入れよう」
「そうしましょう」
「ええ、それにしても」
ここでだ、春奈は二人が切ったその鶏肉を見た。そのうえでこう言うのだった。
「ただ。考えたわね」
「ヨーグルトに漬けていたこと?」
「そのことがなの」
「うん、確かに香りもよくなるし」
それにだった。
「柔らかくもなるから」
「そう、だからなの」
「色々考えて二人でお話したけれど」
華奈子と美奈子も微笑んでだった、そのうえで春奈に話した。何故鶏肉をヨーグルトに漬けたのかをである。
「重曹とかね」
「パパイアの酵素も考えたけれど」
「チキンカレーにはこれが一番って思って」
「ヨーグルトがね」
「そうなのね。じゃあ今から」
「うん、鶏肉も入れて」
「後は煮ましょう」
「カレールーも入れてね」
カレーだからこれは忘れてはならない、カレールーを入れなくては流石にどんなものでもカレーとは言えない。
「そうして煮ましょう」
「それじゃあね」
「カレールーも入れて」
「そうしてね」
「作りましょう」
「ええ、それと」
ここでだ、春奈は二人にこうも言った。
「ちゃんと御飯も用意したから」
「春奈ちゃんがね」
「そちらをしてくれたのね」
「うん、御飯はね」
カレーライスのもう一つの主役であるこちらはというと。
「もうお米研いで電子ジャーに入れてるから」
「じゃあ後は」
「お米が炊けてね」
「そのお米はね」
どういったものかと話す春奈だった。
「ちょっと工夫したから」
「どんなのなの?」
華奈子だけではなかった、他の六人も春奈に問うた。今炊いている御飯がどういったものかと。
第百三十七話 完
2014・5・30
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