EPISODE5 日常
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らく広さはさほどない。物置・・・・かなにかだろうか。
「物置じゃなですよ」
考えを読まれて苦笑する。多少失礼だったかもしれないと「すみません」と言うと「僕も始めはそう思ってました」と笑いながら部屋の照明のスイッチを入れる。部屋の中が蛍光灯により明るく照らされ、内部が明らかに。
なにやら計器的な設備があちこちにあり、段がさがったところにはバイクのようなものが。長年旅の相棒として連れ添っていた愛車は昨夜爆発してしまい紛失してしまっている為雄樹にとっては感激の光景だ。
「司令が雄樹さんを呼んだのはこれの為なんです。是非見てほしいって」
「ホントですか!?・・・・あ、でもなんで俺なんです?」
これを見せるというだけなら別になんてことはないが名指しで来て、尚且つあの弦十郎が他人に自慢などしたところを見たことがない。理由がある、すくなくともなにかしらの。
「当初は翼さんの天羽々斬専用のバイクとして開発を進めていましたがちょっとスペックがピーキーになりすぎてしまって。それで、もしかしたらクウガのあなたなら使えるかもしれないと司令が」
なるほど、と言いながらも雄樹の目はバイクにくぎ付け。どうやらかなり気に入った様子である。「普通に乗る分には問題なく乗れます。バイクおしゃかになったばかりですし、よかったらどうぞ」と言われ二つ返事でまたがるが、ハンドルにおこうとした右手が空を切ったことに疑問を抱く。さっきは夢中できがつかなかったが、よく見ると右ハンドルだけない。
「これが起動キーです。そこに挿してください。システムが立ち上がりますから」
小型のケースからバイクハンドルを取り出し、受け取って挿し込むと車体に色が灯る。全体的に黒を基調とし、所々に赤が入っている。正直な感想としては――――
「か・・・・かっこいい!!!」
「あ、響ちゃん」
手続きが終わった響が中に入ってくる。さきほどの光景を見ていたようで感激のまなざしで見ている。
「ちょうど今日これから走行テストをするところだったから二人で街中ドライブでもしてくれば?司令には私達から伝えておくから」
ヘルメットを受け取り二人して「はい!」と返す。前のハッチが展開され、目の前に通路が現れる。響を後ろに乗せてアクセルを蒸し「行ってきます」と言い発車する。響の高テンションの声が通路を賑わせ一気に外へと出る。太陽の日差しに一瞬目をしばたたかせるも、テンションは変わらない。
「こらこら、暴れない」
「あははは…はーい」
大人しく、だがワクワクは最高潮に響は鼻歌を歌う。こんな様子を見ているとホントに変わらないとちょっとだけ安堵する。
・・・・――――否、変わっている。中身は
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