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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE2 戦士
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、本当は白じゃなくて、赤にならなきゃいけなかったんじゃないかって」

「ふむ…じつは了子君からの報告でな。アマダムが発見された遺跡にあった古代文字からそれに関することがいくつか上がってきたんだ」


液晶画面付きの大型デスクに了子からあがってきたものをいくつか表示する。古代文字がズラリと書かれたそのしたには彼女が翻訳したであろう言葉が記されている。


「邪悪なる者あらば 希望の霊石を身に付け 炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり・・・・か」


記された言葉を復唱する。そしてその先にある言葉に、雄樹は一際惹かれた。


「――――“クウガ”。現代で言う戦士を意味する言葉らしい。おそらく一年前に君が変わったとされるすがたがそうだろう」


クウガ。戦士。ノイズに対抗できるシンフォギア以外のもの。

でも――――


「・・・・雄樹君。俺は――――」

「大丈夫です!」


顔をあげ、笑顔でサムズアップする雄樹。


「俺の力が必要な時があるかもしれないってこと、ですよね。翼ちゃん一人だと大変だし、俺もできることがあれば手伝いますから」

「しかし・・・・」

「中途半端は絶対にしないです。最後までちゃんとやりとげますから」


その笑顔に、背負わせなければならないのか。また。


「・・・・すまない」

「謝らないでくださいよ。決めたのは俺ですから。それじゃ、ちょっと行ってきます!」


司令室を出てしばらく行ったあとで脚を止める。握った拳を片方の手で包みながら思う。


「・・・・やっぱり、あの感触は好きにはなれないかな・・・・」


握った拳が、痛々しく感じた。
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