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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE2 戦士
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雄樹の姿をしていないことに気が付き、とりあえず敵意がないことを示すように片膝をついて見上げ、サムズアップをする。それを見て感づいたのか響の警戒心がわずかながら緩む。


「もしかして・・・・ユウ兄・・・・?」


頷く間もなく、安堵したのを確認するやいなや観客席から跳んで次に戦う二人の元へと向かう。槍と剣を携え口ずさむ歌は戦いの歌。力と意志を乗せ、その歌には命が宿る。先ほどまでステージの上で生き生きと歌っていた二人の姿はなくそこには戦士として戦場を駆け抜ける戦士がいた。


『翼ちゃん、奏ちゃん!』

「その声、五代さん!?」

「雄樹!?…って、なんだその恰好?」

『えっと、俺もよくわかんなくて…それより、ここを切り抜けよう!』


意気込んで飛び出していくのはガングニールを纏い槍を携えた奏だ。いの一番に飛び出しノイズを貫いて無双する。次に翼だ。「あまり無理はしないでください。あなたは戦闘要員ではありませんので」と声をかけこちらも奏並みの大きな剣を振るう。その姿はまさに戦乙女、シンフォギアを纏うにふさわしいのだろうが、雄樹は内心その姿をあまり見たくはなかった。

ともあれ、そんなことを言ってる場合ではない。事態は深刻、今このノイズたちに対して有効な手段を持っているのは自分たちだけ。なら何とかしないといけないのだから、戦う以外の手段は存在しないのだから。駆けだして、拳を振るうと鈍い感覚のあとにノイズが灰と消える。こみ上げる感情を抑えて殴る、蹴るを繰り返しなんとかノイズを倒していく。大きなものは無理だとしても、こうやって自分と大差ないサイズならばどうにかなると対処していく。


「ヒュ〜、やるねぇ」

「奏、ふざけてないで真面目にやろうよ!」

「固いこと言うなって。それになんかかっこいいじゃん?」


こういう会話ができるあたり奏はホント大物だなと剣を振るう。こういう緊迫した場面であったり危険な時でも“自分”というものをいつでも見失わない、だからこそ翼はそんな奏に憧れていた。



奏がいたから頑張れた。




奏がいたから戦えた。



奏と二人だから、どこまでも行けると信じていた。



だからこそ、受け入れたくなかった。この日起きた出来事と、“剣”として、防人として浅はかだった自分を。



そのせいで散らしてしまった命を・・・・。























絶唱――――それは装者の負荷を省みずにシンフォギアの力を限界以上に解放する歌。増幅したエネルギーを、アームドギアを介して一気に放出する。その力の発現はシンフォギアごとに異なるが、共通して発生するエネルギーは凄まじく、ノイズを
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