prologue
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たいわけじゃないがもう少し子供扱いが減ってくれるといいのになと思う。
「五代君、新しいのが出たわ。見てみる?」
「はい。今度はどんなのがでたんですか?」
「それがね・・・・ちょっと変わったものみたい」
期待外れ、または予想外の掘り出し物。二つの意味の含んだ顔で携帯を白衣のポッケへとしまう。坂道をヒールで起用に降りていく了子の後ろに続いていく雄樹。下にはいくつものテントが並び、機材から伸びたコードが所せましと張り抉らされている河原を気を付けながら歩き、一際大きいテントの中へと入る。研究員の一人が了子に敬礼するとこちらもそれにならって見よう見真似でしてみる。でもそれには興味がまったくないのか部下の敬礼をスルーしてデスクの上に置かれたアタッシュケースを指差し「これ?」と聞く。形式だけとはいえもうちょっとちゃんとしてもいんじゃないかと思いつつデスクの上のものを見る。
「さてさて、ご対面〜・・・・あれ?」
中に入っていたのは石造りのベルト・・・・のようなもの。聖遺物をこの目で見たことはないが、これがそうなのかとジッと見つめてみる。
「・・・・!?」
急に浮かんできたイメージに困惑する。脳に訴えかけてくるかのようなメッセージ的なものを受け取った雄樹はあまりにもの膨大な情報量にビックリして後ずさる。テントの中とはいえ河原の上に建てられたもののため地面は大小さまざまな石が転がっている。その為足をよろめかせて尻もちをつく。
「ちょっと、大丈夫?」
「すみません、足元すべらせちゃったみたいで・・・・」
呼ばれた・・・・・感覚的にはそんな気がした。
♪
認定特異災害“ノイズ”。突如として出現したそれは触れるものを灰へと変えてしまう危険性を持っており、されには現代兵器がまったくもって効果がないという性質をもつという厄介なものだ。これに対抗しうる術を持つのが櫻井理論により生み出された聖遺物の欠片である“シンフォギア”と呼ばれる武装のみとなっており現状コレを所持している者はいかなる人物であってもノイズと戦う使命を負わせられることとなる。
たとえそれが、つい数日前まで普通の女子高校生だったとしても。
〜AM8:00 東京 私立リディアン音楽院 校門前〜
「はい・・・・はい・・・・それじゃ、俺もその時に。はい、それじゃ」
携帯をしまい、左腕の時計を見る。きっちりと時を刻んでいる時計の針を見ながらもうそろそろかなと待ち合わせた人物の登場を待つことおよそ5分。「遅刻だぁ〜!」と元気な声が聞こえてお目当ての人物が来たことに顔を上げる。
「ごめんユウ兄ィ!遅くなって!」
「大丈夫だよ、待
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