第15話 特攻上等!ご先祖様が遺した新たな力
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かになった。其処は巨大な地下施設だった。それも、番達が集合しているバンチョーベースよりも遥かに性能もスペースも大きい。こんな代物が何故地下にあったのか?
そもそも、一体誰が何の目的で建造したのだろうか。
「こ、こんな凄ぇ地下施設が、家の地下にあったってのか?」
「そうよ、番」
「お袋!」
振り返ると、其処には恵と真の二人が居た。続いて降りていたようだ。
「お袋、これは一体どう言う事だよ?」
「これはね、貴方の遠いご先祖様が残した遺産なのよ。近い将来、貴方が命懸けで戦うと言う事を予測してね」
「俺の……ご先祖様が……」
ただひたすら、番は驚かされるばかりであった。まさか自分のご先祖様がこんな凄い代物を残していたとは、夢にも思っていなかったからだ。
「すっげぇ! なぁ母ちゃん。俺にも何か残ってないの?」
「う〜ん、私もこの地下施設しかお爺ちゃんに教わってないから、全部は分からないのよ」
「なぁんだ」
少し残念がっている真。そんな真はさておき、この地下施設は中々な仕上がりであった。番やダイバンチョウの完全バックアップは勿論の事、普段の生活に支障のない生活スペース等も完備されている。これならば家を吹き飛ばされた後でも生活に問題はなかった。
しかも、さっきまで見ないと思っていたら、既にバンチョウはこの地下施設に収容され、整備されている真っ最中だったようだ。
【おぉ、番! いやぁ、此処は中々快適じゃねぇか。気に入ったぜ】
「あったりまえじゃねぇか。何せ此処は俺のご先祖様が残してくれたんだからよぉ」
鼻高々に番は言う。自分の行った事ではないにしても自分の血縁がこれだけの偉業を成したのだ。鼻が高くなるのも無理はないだろう。
「兄ちゃん兄ちゃん! あっちにすっげぇのがあるぜ!」
「なんだなんだ?」
真がはしゃぎながら番を導く。あのはしゃぎようからすると相当凄い代物なのだろう。期待を胸に番がやってくると、其処は巨大な格納庫だった。そして、其処には一台のバイクが収められていたのだ。
が、大きさは普通のバイクよりも凄まじく大きい。恐らく10倍近くの大きさはある。とても番では跨がれない。
「すっげぇなぁ。こんなのダイバンチョウじゃなきゃ乗れないんじゃねぇの?」
「あぁ、しかし凄い乗り物だなぁこれ……一体誰が作ったんだ?」
目を輝かせながらそのバイクを眺める番。隣の真もまた同じように目を輝かせていた。
「それを作ったのは、貴方のお父さんよ。番」
「何!?」
「え? 父ちゃんがこれを作ったの? 父ちゃんってすっげぇなぁ」
母恵の言葉だった。それを聞き、真は更に目を輝かせたが、番は即座にバイクから目をそらした。
「このバイクはねぇ、貴方のお父さんが貴方
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