第三話 一
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ん。おにいちゃんってだれだかわたしもわからないし…… ね、ナナシ!」
アリスは笑顔で答えると、同意を求めるようにナナシへ話を促した。
彼女に話を振られた彼はこくりと頷き、それから口を開く。
「そうだな、アリスが分からないのならそうなのだろう」
「なんっていうか、ナナシって本当アリスが好きなのね」
「好きという感情は全く無い…… だが、何故かアリスを守らないといけない、そんな気がする」
ナナシは小さなアリスの頭にそっと優しく手を置いてそう答える。
アリスは満更でもなく、少し頬を染めて無表情なナナシの顔を見ながら「えへへ」っと笑った。
結月はそんな二人のほのぼのとした感じの雰囲気に微笑むと、それから天羅が来るまでの間、他愛もない話をしていた。
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