【ゼロの使い魔】編
019 白の国、アルビオンへ その1
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れるでしょうが、是非ともトリステインへと亡命するように伝えて下さい」
(ワガママ≠ヒ。……お友達≠戦乱真っ只中のアルビオンに送ろうとしておいて何を今更言ってるんだか……)
これはルイズの使い魔的観点から見れば、断固拒否すべき提案だ。……だがしかし、最終的な決定権は主であるルイズに有り──
「判りました。行きましょう」
(はぁ……)
歓喜の表情を浮かべるアンリエッタ姫をよそに、俺は頭を抱えたくなった。最終的な決定権はルイズにあり、ルイズがアルビオンへと赴く事が決定した今、使い魔の仕事的に俺がルイズに同行する事も決定したからだ
「ただし、□□□□□□□□□する事をお願い≠オます。……よもや友達≠ノ自分のお願い≠聞かせておいて──内線中のアルビオンに送っておいて、自分は友達≠ゥらのお願い≠聞かない──と云う事は有りませんよね?」
ルイズがただし≠ニ、黒い笑みで付け加えた条件は俺からしたら寝耳に水だった。……ルイズが提示した条件。それは、俺の思い付く限りではアンリエッタ姫には出来ない事でも無く──否、現状ではアンリエッタ姫かマザリーニ枢機卿くらいしか出来ない事だった。
その後、アンリエッタ姫がルイズに書簡と“水のルビー”を預けて、いざ去ろうかと云う時にドアの隙間から俺達の密会を覗き見していたギーシュとユーノが転がり込んで来た事でその場はオチが着いた。……知識℃揩ソらしいユーノは置いとくてして、ギーシュにちょっとした読唇術を教えた事を軽く後悔した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして時間は翌日に──冒頭に戻り、休学届をオールド・オスマン出して正門へ移動した。
俺の予定としては“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”で創った、いつもより大きめ≠ネ龍型の魔獣≠ナ全員をラ・ロシェールを経由せず、そのままアルビオンへと運ぼうかと予定していたりしている。
(さて、どんな魔獣≠創造しようか? いつも創っている飛竜タイプじゃ芸が無いしな)
「なぁ、サイト。少し頼みたい事があるんだが……」
どんな魔獣≠創造するか想像しながら思考を巡らしていると、ギーシュがおっかなびっくりに話し掛けて来た。
「何だ、ギーシュ?」
「ヴェルダンデも連れて行ってもらえないだろうか」
ギーシュの隣には“水のルビー”につられてルイズに襲い掛かる──訳でも無く、大人しくギーシュの横に控えている、ギーシュ曰く宝石好きのギーシュの使い魔。……文面から察するに、名前はヴェルダンデと云うらしい。
「別に良いが──」
「ちょっと待ってくれないか?」
もとより、ギーシュのジャイアントモールも乗せる事が出来る様な、かなり大きめな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ