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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
019 白の国、アルビオンへ その1
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名前が手紙にも──」

「わー! わー! わー! ひ、姫様!? 姫様は用が有ってこんな一学生の部屋に来たのですよね?」

突然ルイズが奇声を上げてアンリエッタ姫のセリフをぶったぎって無理矢理、誤魔化す様なセリフを被せる。アンリエッタ姫もそんなルイズを見て、殊更言葉尻を奪った事を咎める訳でもなく、新しいオモチャを発見した様な顔になる。

「あらあら、そういえばそれもそうでしたわね。……あ、サイトさんもルイズの使い魔なら私の話を聞く権利が有りますから、別に退室しなくても結構ですよ」

ルイズの事を見ているオモチャを見つけた時の様な表情から一変。アンリエッタ姫が口を開こうとした瞬間、俺が──平民が聞いては拙そうな話だったので、なるべく自然に立ち上がって退室しようかとするが、その行動はアンリエッタ姫によってやんわりと宥められる。

(……ルイズの使い魔なら、俺も聞いておけと云う事か。一体、この姫さんはルイズに何をやらせるつもりだ?)

「話とはですね──」

アンリエッタ姫から聞いた話を俺なりに整理してみると、アルビオンに席巻している貴族派の軍勢──レコン・キスタ対策の為にアンリエッタ姫がゲルマニアの皇帝に輿入れする事になった。それは王族の義務らしいから良いとの事。……だが、現在戦乱真っ只中のアルビオンの王子──ウェールズ殿下はアンリエッタ姫のは従兄弟で、理由は明かせ無いがアルビオンの貴族派にバレたら色々と拙い内容が書かれた手紙がアルビオンに在るらしい。

(……頭痛くなってきた)

……そんな大逸れた手紙が現在アルビオンに攻め込んでる連中──レコン・キスタ≠フ手に渡れば、ゲルマニアの皇帝への輿入れ──もといゲルマニアとの同盟が崩れる事になり、トリステインは色々とアウトになるらしい。

(レコン・キスタねぇ)

アルビオンを中心に起こっている宮廷革命運動及び…その中心組織で、その代表はオリバー・クロムウェル。……トリスタニアの路地裏に張って在ったチラシによれば、聖地≠フ奪回と貴族の共和制による統治という大義を掲げていて、構成員は国家の枠を越えたメイジたちの集まりで結成しようとしてるらしい。

(それにしても、どこにでも居るモンだ。現状に馴染めなくてテロリズムに走る奴らは)

……テロリズムの全てが悪いとは思わないが、もう少しやり方は無かったのかとも思う。……尤も、思い付かなかったからテロに走ってるのかもしれないが……

閑話休題。

「……で姫様はウェールズ様に謁見して、その手紙を回収──もしくは処分して欲しいのですね?」

「身も蓋無い言い方ですがそうなってしまいますね。……あと、これは私のワガママなのですが、出来ればウェールズ様──ウェールズにはほぼ確実に断ら
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