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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第405話】
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が残光として残り、男に強襲する――だが、男の方も速い反応を見せ、リッパーでその一撃を受け止めると高速回転するその刃から激しい火花が――。


「あぎゃぎゃッ! ……わかるぜ、この太刀筋――有坂陽人ォッ!!」


 嬉しそうな声を上げると、ナイフとダガーが何度も切り結び、アリーナを縦横無尽に駆け巡って戦いを繰り広げた。

 最初こそ格闘戦だったものの、距離が離れると射撃戦へと変わる――。


「………………」


 何も語らず、親父は背部フライヤーユニットの二門のガトリング砲と共に、粒子形成を終えたビームライフルを構えての掃射――青白い粒子ビームは、キラキラと粒子を撒き、アリーナの大気を焼き払う様に突き進む。


「あぎゃッ! そのエネルギー……頂くぜッ!!」


 粒子エネルギーを吸収する盾を呼び出すとそれが展開され、親父の放った一斉射撃が吸収されていく。


「残念だったなァッ! 俺様の機体も、粒子ビーム対策はバッチリなんだよッ!」

「………………」


 吸収し続ける男に対して、親父は攻撃の手を休めることはしない――それどころか、尾を引く粒子は更に数を増し、苛烈な攻撃は続いていく――そして、男の呼び出した盾に異変が起きた。

 ジジ……っと、小さな紫電を放ったかと思えば次の瞬間、その盾は大爆発を起こし、その爆煙に機体が飲み込まれた。

 ……多分だが、あの盾の粒子エネルギー吸収量を大幅に上回ったのだろう……。

 先に盾の方が悲鳴を上げて負けた……そう思う。

 もうもうと立ち込める黒煙、少しずつそれが晴れていくと男の機体、ユーバーファレン・フリューゲルが姿を現す。

 機体に損傷は無いものの、シールドエネルギーの消耗は激しいらしく――。


「……けっ。 粒子吸収量を大幅に上回ってのオーバーロードか……。 あぎゃ、かなりエネルギーは損失したがまだ動けるぜ、俺様は」

「…………」


 男の言葉に、親父は言葉すら介さない。

 また再度腕部装甲からナイフが飛び出すと右手でそれを構え、左手のライフルによる連射が襲い掛かる。

 右、左と大きく機体を揺さぶり、ライフルの粒子弾を避けつつ、背中の翼から自律型機動兵器を全基射出、それが一直線に黒夜叉へと向かう。

 その間も、男の攻撃は続く――再度呼び出したクロスボウ型ライフルから放たれた五本の粒子ビーム、自律機動兵器同様に多角的軌道を描きつつ、黒夜叉に迫る。


「あぎゃッ! 動けなくしてやるぜッ!!」


 その言葉に呼応するかの様に、周囲を包囲した自律機動兵器からはAICが発生、親父の機体を拘束させた。

 迫る粒子ビーム、動けない親父の姿に俺はいてもたってもいられず、空中へと躍り出る
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