第五章
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。
「止むを得なかった。隠さなくてはな」
「それはわかります」
平家の貴人ならば当然である。今源氏の追手が各地に放たれているからだ。
だがそれでも納得できないことがあった。それはお里が自分と維盛を見てそのうえで。感じざるを得ないこと、即ちどうしようもないことであった。それは。
「貴方様がそれ程貴い方だと知っていれば」
「知っていれば私を愛さなかったか」
「はい」
そういうことであった。
「何と大それたことを」
「済まない」
維盛はまたお里に謝った。
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