十七話 無人機車(モノレール)
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
」
杏里先輩は昨日も聞いたようなセリフを言った。
「まだですよ、部活紹介もありますし。 でもそう言って入る気はサラサラないんですけどね…」
広翔は苦笑してそう言った。
悪気はないのだが、とてもすごい毒舌を吐いたような気がする。
『えーー 入りなよ〜 運動出来そうだし。 陸上とか?』
運動は好きだが、運動部に入る気はなかった広翔だった。
杏里は陸上部の中でも有名らしく、エースを取り合っていると聞いて知っている。
「杏里さんは陸上部に委員会ですか、なんだか大変ですね。」
広翔は少し賢まってそう言った。
『ああー 確かに大変だけど、いろいろと楽しいよ?』
杏里は目線をそらしてちょっと恥ずかしそうにそう言った。
ー「楽しいよ」か…何処が楽しいのだろう?
だが杏里の表情には《プラス思考》という因縁が見えた。
大変??楽しい、対の関係になっているのだが、彼女には捻じ曲がって考えてしまうらしい。
「そうですか。 そう考える女性は素敵ですね。」
景色が速く流れていく車窓からみえるモノレールの中。
『そうかなー? やり甲斐があるんだよ、きっと。』
「ところで、杏里先輩。 部活(クラブ)紹介期間っていつ頃からでしたっけ?」
『ああー 確か再来週ぐらいだったから… 4月の20日辺りからだったと思うよ。』
「そうですか。じゃあ、暇があったら陸上部の方にも行ってもますね。」
行って見るだけ、入る気は全くと言っていいほど無い。
スポーツや動くことは嫌いでは無いけど、面倒くさい。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ