暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0668話
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来が一番あり得る。もちろん何処かに軟禁、あるいは監禁されたとしても混沌精霊である俺なら問題無く脱出は可能だろうが、そんな真似をすれば間違い無く指名手配がかかるだろう。少佐、と自分の階級を口にしていた以上、恐らく何らかの部隊に所属しているんだろうし。ああ、それがS.M.Sとかいう部隊なのか。オズマの身のこなしを見る限りでは特殊部隊か何かか?
 とにかくゲート装置を設置出来る場所も無く、ニーズヘッグも存在しない。こちらから転移出来ない以上唯一の頼みはマーカーだが、このマーカーにしてもレモンに聞いた話によると地球上程度での移動はともかく、それを越えるような動きをするとマーカーの位置がずれてリュケイオス側で認識出来ないという話だしな。それらの事情を考えれば、現状はこの世界の勢力と迂闊に敵対するわけにはいかない、か。しょうがない。
 意を決し、こちらへと銃口を向けているオズマへと向かって口を開く。

「さっきのはお前の言うフォールドじゃない」
「……フォールドではない、だと?」
「ああ。そもそもフォールドをする時に先程の映像に出て来たような光の繭が生成されるか?」
「今までのフォールドでそれは無いが、個人で使用出来るフォールドシステムが開発されたのなら……」
「外れだ。今も言ったように、俺がやったのはフォールドじゃない」
「なら聞かせろ。フォールドじゃないとしたら何だ?」

 銃口をこれ見よがしに突きつけてくるオズマだが、元々効果が無いのを知っている俺は、それをスルーしつつ再び口を開く。

「さっきの映像に出て来た、お前以外のもう1人。あの男がここの責任者か?」
「……それがどうした?」
「そいつもどうせ映像か何かでここの様子を見ているんだろう? 直接話したいからここに呼んでくれ」
「得体の知れない相手の前に姿を現せってのか? そんな無駄なリスクを負う必要がどこにある?」
「そうしなければ何も教えない。そう言ってもか?」
「はっ、おい、ガキ。お前自分の立場ってものが分かって無いんじゃないか?」

 銃口を俺の頭部へと突きつけるオズマ。
 確かに普通なら驚くし、あるいは怖がるのだろう。だが、その行為は俺にとっては全く意味の無いものでしかない。

「撃てるなら撃ってみるんだな。だが、その場合お前達は貴重な情報源を失う事になるかもしれないがな」
「……本気か?」
「勿論。さぁ、どうする? 既に俺の要望はそっちに伝えた。それに応えるかどうかはお前次第だ。……聞こえているか! 俺から事情を聞きたいのなら、責任者であるお前が俺の前に姿を現せ! そうすれば俺の事を教えてやろう!」

 先程の映像に映っている男は、必ずここの様子を見ている。そう確信していた俺は、大声で叫ぶ。
 そして数秒。やがて外からここの様子を窺っていた者の連
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