暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0668話
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て転移した? ……正直、あり得ないと思う。思うんだが……何故か今の出来事を考えた瞬間、ストンと納得する事が出来た。それに画面に映し出されていた光の繭は、間違い無くシステムXNを使った時に出来る転移フィールドであるのは間違い無い。
 これも念動力のお導きか? まぁ、そう思っておいた方がいいだろう。そもそもホワイトスターで俺に敵対するような相手がいるとも思えないし、以前のブルーコスモスのテロ以降警備は厳重になっている。そんな中でゲートを起動するとしたら、やはり混沌精霊のような特殊な力を持つ俺が怪しいだろう。それに、量産型Wなら俺の命令に逆らう事は出来無いというのもある。
 となると、色々な意味で現状はピンチだと言うしか無い。これまでにも転移直後に色々とトラブルに巻き込まれはしたものの、今回は飛びっきりだな。何よりも最悪なのは……
 脳裏に空間倉庫のリストを展開。そこに映し出されている無数の名前を眺めていくが、表示されている名前にはニーズヘッグの名前は存在していない。それも当然だろう。何しろ、ニーズヘッグはロイドがエナジーウイングに関しての微調整をする為に魔法球に中に置いてあったのだから。それだけではない。ニーズヘッグを俺が使用しているという影響で、他の機動兵器は殆ど存在していないのだ。あるのは、ギアス世界で移動用に使っていたソルプレッサくらいだ。ここがマクロスの世界だとしたら、どう考えてもVFに対抗は出来ないだろう。ASRSのおかげでステルス性に関しては上だろうが。
 後は、機動兵器というかSEED世界で入手した大型VTOL輸送機だけ……か。どう考えても最悪以外の何物でも無い。
 せめてもの救いはネギま世界の時とは違ってマーカーやらゲートシステムが空間倉庫に入っている事だが、それにしたってここがマクロス7船団と同じく移民者達の船団だとしたら周囲は宇宙だという事になる。つまり、以前レモンから聞いたようにゲートは設置出来ない訳だ。
 ……ニーズヘッグがあればアギュイエウスでホワイトスターに戻る事も簡単だったんだが……残る可能性としては、どこかの惑星に到着するのを待つだけしかないか。

「おい、どうした? この映像のフォールドについて知ってる事を聞かせて貰おうか。そもそも個人単位でフォールド可能になったという話は聞いた事が無いしな」

 沈黙を保っている俺に痺れを切らしたのだろう。オズマが銃口をこれ見よがしに見せながら俺へと向かって口を開く。
 ……さて。俺が転移した理由云々はともかくこの状況をどうしたものかな? 確かに今の俺はオズマが言ってる通り、個人でフォールドしてきたというあからさまに怪しい存在なのは確かだ。だが、どうにかして誤魔化すわけにもいかないのも事実だ。何しろ俺はシャドウミラーの名前を口に出しているし、このままだと収監されるという未
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