暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos29ザンクト・オルフェン〜Heiligtum eines Belkan Ritter〜
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間、挨拶はもちろん、パン屋さんからは胡桃パンを、果物屋さんからはフルーツの試食を、他にもクレープとかケーキとかを貰っちゃった。
そんなこんなで「あれがわたしの家♪」辿り着いたのが目的地だったシャルちゃんの家なんだけど・・・。
「ほわぁ〜・・・」
私はシャルちゃんのお家を見て言葉を失った。アリサちゃんも「家っていうか・・・」呆けちゃって、すずかちゃんが「宮殿・・・だよね」ポツリと漏らす。目の前にそびえ立っているのはどう見ても宮殿で、「すごいなぁ、シャルちゃん。お姫さまみたいや」はやてちゃんの言うように宮殿に住んでるってなるとお姫さまみたい。
シャルちゃんが門の側に有るインターホンらしきモノに触れると、門の奥――宮殿の方からリンゴォーンっていう鐘の音が聞こえてきた。と、門扉にモニターが展開。メイドさんが映し出された。
『お帰りなさいませ、イリスお嬢様。そして、よくお出で下さいました、ご友人方。どうぞ中へお入りくださいませ』
メイドさんが綺麗にお辞儀するとモニターが消えて、門扉が左右にスライドして開いて行った。シャルちゃんが「ささ、どうぞ、どうぞ、遠慮なくぅ〜♪」門を潜ってものすごく広いにお庭に入って行く。招かれるままに私たちも宮殿の玄関に続く一本道(100mはあるよ)を歩く。
(道の両側に噴水、お花畑・・・それに植木の迷路のようなものまである・・・)
アリサちゃんやすずかちゃんのお家で十分耐性が付いたって思ってたけど、シャルちゃんのお家には驚かざるを得ないよ。みんなも双みたいで無言で歩く中、「家に帰って来るのも久しぶりだなぁ」懐かしそうに呟いたのが聞こえたから、「そうなの?」って聞いてみる。
「家に居たら、いっつも女の子らしくしなさい、って父様がうるさくてさ〜。確かにわたしは女の子だよ? でも、騎士でもあるわけ。わたしとしては格好よくて綺麗な騎士っていうのに憧れがあって・・・。だから姫扱いされる家を出て管理局に入ったの」
初めて聞いたシャルちゃんの入局の動機。予想外なその動機を聞いてちょこっと残念な気持ちになった。シャルちゃんもあのすごい魔法やレアスキルを活かすために、とかだと勝手に思い込んでた私にも問題があるんだけど。
「なんつうか、不純な動機つうかさ」
「判ってる。今思うとわたし自身もそう思うから」
ヴィータちゃんにそう言われてガックリ肩を落とすシャルちゃんが、「ま、今となってはわたしもフェイト達と同じ動機で局務めだよ。この力を役立てたいってね♪」振り向きざまに笑顔を浮かべた。
「っと、そんなこと言ってる間に玄関にとうちゃ〜く♪」
シャルちゃんに続いて私たちも大きな両開きの玄関扉の前に到着した後、シャルちゃんは「たっだいまぁー!」バアン!と勢いよくドアノブを手前に引いて扉を開け
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