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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos29ザンクト・オルフェン〜Heiligtum eines Belkan Ritter〜
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名についてだけど、上層部の決定で箝口令が敷かれたから、あなた達も自分たちが夜天の書の関係者ということは他言無用、言い回らないこと。いいわね?」

そやけどレティ提督から伝えられたのは予想外のことやった。レティ提督が言うにはわたしらが他の局員さん達から虐げられへんようにするための処置やって話で。ちょう引っかかるけど、ちゃんと働くためにはしゃあないよな。

「これまでのあなた達の活躍(データ)を見たところ、古代ベルカ式の使い手と言うだけでもすごいのに、あなたたち全員、魔力ランクがAA以上。どこの部署に行っても重宝されるわね。とは言え、リンディからはもちろん、あのリアンシェルト総部長からも、あなた達の希望を優先して配属させてほしいって言われているし。というわけで、どの部署に行きたいかしら?」

フッとクールに、でも優しい笑顔を浮かべたレティ提督。パラディース・ヴェヒターとしてのルシル君らが表示されてるモニターが消えて、時空管理局を構成してる部署の名前、その一覧が表示されたモニターが展開された。

「うーんと・・・。あの、出来ればみんな一緒に、同じ部署に務めたいんですけど・・・」

甘いことを言うてるってことは解ってるけど、でもやっぱり家族みんな一緒に居りたいなぁって思う。リンディさん、そんでレティ提督の上司さんらしいリアンシェルト総部長さんもわたしらの希望を聴いてほしいって言うてくれてるようやし。
レティ提督とシャルちゃんが「うーん」って唸りながらモニターと睨めっこ。とここで「とりあえず部署の説明をしていただいてもよろしいでしょうか?」ってシグナムがそう言うと、レティ提督がそれぞれの部署と仕組みと役割を教えてくれた。

「みんな、どうや? みんなの意見をまず聞かせて」

「私は戦いしか能のない騎士です。この航空武装隊という部署ならばこの力を発揮できるかと」

「あたしもどっちかっつうと武装隊寄りだよな」

「私は医務局です。癒しと補助が本領ですし」

「我は何処へでも。主はやての意思のままに」

「私は・・・その、融合騎としての機能を失っていますが主はやてのデバイスですから、主はやての御側に」

そうや、リインフォースはもうユニゾン出来ひん体や。防衛システム切り離しの際に“夜天の書”の根幹部分も一緒に切り離したリインフォース。そこにはユニゾン機能も含まれてたんや。

「俺はどこでもいいかな。レティ提督にお任せします」

ルシル君がそう言う。本心は、わたしと一緒に居たい、って言ってほしかったのは胸の奥にしまい込む。ルシル君が「はやてはどうだ? なにか、あるか?」わたしにそう訊いてきた。みんなの希望を聴く限りわたしに向いてないものか、わたしの答え次第。もう一度、部署の一覧を眺める。

捜査部(コレ)
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