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Epos29ザンクト・オルフェン〜Heiligtum eines Belkan Ritter〜
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通の女の子として過ごしてみたいんだ。魔法の使えない、知らない友達もたくさん出来たし――

フェイトちゃん達はそれでもアリシアちゃんに局入りするように説得してたけど、アリシアちゃんは最後まで折れることなかった。そやから今ここにアリシアちゃんは居らん。

「残念だが、それがアリシアの望んだ意思だ。・・・っと、そろそろ向かわないと待たせてしまうな。少し急ごう。ついて来てくれ」

わたしらはまたここトランスポーターホールで待ち合わせることを決めてから一旦お別れや。クロノ君やエイミィさん、すずかちゃん達と別れて、わたしらはシャルちゃんを先頭にわたしらの今後を決める局員さんの居る応接室へ向かう。

「そういやさ、シャルロッテ。あたし達の処遇を決める局員ってどんな奴なんだ?」

「んー? レティ・ロウラン、レティ提督だよ。リンディ艦長の同郷の友人でね。すごく良い人だから、なんの心配もないよ」

シャルちゃんの笑顔に安堵する。シャルちゃんがそう言うんならなんの心配もあらへんって。それからわたしらは、シャルちゃんから今後のシグナム達の置かれる立場の予想を聞いた。それがホンマのことになるかどうかは・・・「着いたよ、ここだ」レティ提督次第やな。

「イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトです」

シャルちゃんがそう名乗りながらスライドドアの横にあるタッチパネルに触れると、『どうぞ』女性の声でそう返答があって、プシュッと音を立ててスライドドアが開いた。まずはシャルちゃんが入って、続いてわたし、車椅子を押してくれるリインフォース、そんでヴィータにシグナム、シャマルと続いて、最後にルシル君とザフィーラ。

「はじめまして。時空管理局本局・運用部次長兼次元航行部提督、レティ・ロウランです」

長テーブルを挟んで在る2脚のソファ、わたしらから見て右側に座ってた女性が立ち上りながら自己紹介。眼鏡を掛けててキャリアウーマンって感じや。そんなレティ提督にわたしらも自己紹介して、勧められるままに左側のソファに座って、シャルちゃんはレティ提督の隣に座った。

「リアンシェルト総部長やリンディから話を聴いているわ。これからよろしくね。八神家の八神はやてさん、騎士リインフォース、騎士シグナム、騎士ヴィータ、騎士シャマル、騎士ザフィーラ・・・、そして、騎士ルシリオン・セインテスト君。・・・そして――」

わたしらとレティ提督の間にあるテーブル上にモニターが6枚と展開された。表示されてるんは「パラディース・ヴェヒターの騎士たち」やった。レティ提督は眼鏡のつるの付け根をクイッと上げて順繰りにルシル君たちを見てった。

「もう1つの呼び名もあったわね。夜天の守護騎士とその主」

わたしらは黙る。これから何を言われてもしゃあないことやって。

「その呼び
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