魔人‐ファウスト‐part1/災いを呼ぶ少女
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ってきたのは、凶悪な侵略者『異次元人ヤプール』と戦ったウルトラ兄弟の5番目の戦士『ウルトラマンエース』。ウルトラ兄弟の中で最も多くの光線技を保有し『技のエース』とも呼ばれている。現在の彼は、防衛チーム『TAC』に所属していた地球人『北斗星司』と完全に一体化しているため、彼の意識は地球人北斗星司でもありウルトラマンエースでもあると言う特殊な存在にもなった。
「まさか、『奴』自ら直接干渉があったとは。お蔭でしばらく石像になってしまった」
済まないと初代ウルトラマンは頭を下げた。
「私も、メビウスたちが破壊したはずのあの鎧を封じるのに手いっぱいだった。ある若者のおかげで、こうして戻ってくることができたのだが」
セブンも自身の無力さを嘆くように拳を握った。
「でも、無事で本当によかったです。ハヤタ兄さん、セブン兄さん」
次に現れたのは、若々しさを放つウルトラマンだった。
サイトが中学生だった頃、26年ぶりにウルトラマンの存在をその身で地球人全てに認知させた、ウルトラ兄弟のNo.10の若きルーキー『ウルトラマンメビウス』である。地球人の新生CREW GUYSの隊員『ヒビノ・ミライ』として行動する際、ウルトラマンで初めて防衛軍の仲間や世間にその正体を知られてなお、愛する仲間と地球人のために最後まで戦い抜いた戦士でもある。
ふと、セブンが兄弟たちに尋ねてきた。
「ところで、ゼロはどうしている?」
ゼロとは、間違いなくハルケギニアで戦っている若き戦士『テクターギア・ゼロ』のことだ。
「それが、レオとアストラの報告だと、二人がK76星に二人を狙ってやってきた星人と戦っている間に、隙を見て逃げ出したと」
「何!?」
エースが言いにくそうにしながらも報告すると、初代ウルトラマンは耳を疑った。
「K76星から一体どこへ?」
セブンがもう一度訪ねると、今度はゾフィーがその問いに答えた。
「アストラの報告だと、地球に向かってからの痕跡が途絶えてしまったとのことだ」
「まだ彼は、正義を持たない力の危険性を理解していません。早く見つけ、連れ戻さなくては」
メビウスもゼロ、そして彼の身を案じるセブンを心配してそう言った。
「まだ奴は、レオに預けている身。すべての修行が終わらない限り、ウルトラ戦士としてもう一度戦う資格を与えてはならないのだ」
セブンもまた、遠くの空を見上げながら、どこかで生きているであろうゼロを思う。
「ゼロ、お前はまだ学ばなければならないのだ。真の強さとは、見かけの力などではない。もっと根源的で、どのような存在においても大切なものから起こるものでなければならないのだ」
一方でそのゼロはというと…。
「行っちゃやだやだ!!」
「『…なんじゃこりゃ』」
ルイズは高貴車でわがままで、頭に血が上りやす
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