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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第53話 聖王器パールバティ
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だろう。更に電車での移動になるので、金銭的にも厳しい筈だ。

「だけどそれでも帰りにはちゃんと付けてくる辺り、金持ちのボンボンなのか………いずれにしても………」

相手にバレない様に注意しながら周囲を見てみる。しかし夜遅いのもあり、人影は無いのだが、感じる視線の先にも人影は無かった。

「相手は忍者なのか………?おい、俺を付けてどうするつもりか分からないがまだエリスに付きまとうつもりなら俺も考えがあるぞ」

夜なので大声で言ってはいないが、静かな夜の今なら相手にも聞こえただろう。
これで多少は控えてくれればいいが、そんなに甘くはないだろう。

(何にしても警察は動いてくれるか分からないし、今は俺が何とかしなくちゃな………)

そんな事を思いながら依然感じる視線を無視し、俺は帰路に着いた………


























「さて、それじゃあ話の続きだけど、あのマリアージュ事件の後、私達は依然クレインを追っていた。しかし有力な手がかりは得られる時間だけが過ぎていた。有栖家の面々はクレインが起こすであろう事件の為に各自でそれぞれ力を付けていた。そして時間が流れ今年になってクレインが表舞台に現れたんだ」
「バリアアーマーの開発者としてやな………」
「そう。最高評議会を葬った件から管理局に通じる部分もあると思い、本局勤めの次女にもそれなりに探らせ、管理局で働くと言ったフェリアにも手伝ってもらっていたが、それでも何も情報は得られなかった。桐谷君にも協力してもらい、もしかしたらパイプがあるかもしれないレジアス中将にもクレインとの接触をお願いしていたのだが………」
「桐谷君が機動七課に入ったのってもしかしてそれが目的………?」
「まあそうだね」
「私達の知らない所で色々ありすぎや………零治君、大嘘つきやないか」

と皮肉めいた言葉で愚痴を溢すはやて。

「済まないね、零治君が嘘を付いていたのは私の為でもある。代わりに私が謝るよ。………済まなかった」

そう言って深々と頭を下げるジェイル。それとほぼ同時にウーノも頭を下げた。

「………まあその件はもうええ。個人的に零治君にお仕置きするとして、零治君はどうしてああなったんや?その経緯を教えて欲しいんやけど………」

そう言いながらはやては横目でライトニングの3人を見た。3人とも今にも泣きだしそうな顔ではやての言葉の返事を待っていた。

「………分かった」

頭を上げたジェイルは目を瞑りながら深く頷いた答える。
そして重々しく口を開いた。

「………零治君はクレインの罠に捕まって操られているんだ」






















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