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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第53話 聖王器パールバティ
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まだジェイルも説明していない事、自分達が『戦闘機人』であること。
これを話せば今言われたことも変わるのでは無いかと言う不安が2人をよぎった。
「………でも私達も普通じゃ無いんス。私達姉妹はドクターに作られた戦闘機人なんスよ?」
しかし、そんな中、姉の不安をよそにウェンディが真面目な顔で話した。
「へぇ〜そうなんか………で?」
「で!?でって………」
「戦闘機人って言われてもなぁ………イマイチピンとこうへんわ」
「そうだね。………だって3人ともどう見ても普通の女の子だもん」
「………2人とも、ありがとうっス!!」
そんなはやてとフェイトの言葉にセインとノーヴェの顔も明るくなり、ウェンディは嬉しそうにお礼を言った。
「さて、それじゃあ休憩も終わりにして話の続きと行こか?」
「そうだね………」
明るくなって来た部屋の空気が再び重々しくなる。そんな中、みんなの準備が出来たのを見計らってジェイルは再び話し始めた。
ストーカーにあっているかもしれない。そう相談されてから俺はエリスの家の近くまで一緒に帰る様になった。家は大学を挟んで反対側。遠回りになり、帰る時間が遅くなったがそれでも悪くないと感じた俺がいた。
「じゃあまた明日」
「ああ、じゃあな」
静かな住宅街のアパートに父親と住むエリスの家の近くに来た後も、近くの店で夕食を食べながら終電に近い時間まで一緒に居た。
そんな毎日の為、バイトの時間も減り、食事もするため、財布の中身はピンチになりつつあるがそれでも満足していた。
「………さて、また遅いって加奈に小言を言われそうだな」
最近帰りの遅い俺に加奈が執拗に嫌味や小言を言ってくる。両親は「構ってほしいだけよ」とからかう為、ビンタを喰らった俺だが、今日は何事も無い事を祈りたい。
「………やっぱり」
エリスの家を離れて5分ほど、ずっと俺を見ている様な視線を感じていた。
気のせいだと思いながら歩いていても変わらず、未だに視線を感じる。
「さて、どうするか………」
まさかエリスのボディガードとして付いてきている俺にも嫉妬心なのか付きまとって来るとは思っていなかった。ストーカーはエリスの家を特定しても手紙を送ったり電話をしたりする事は無いみたいで。ずっとエリスを見ている様だった。
そしてそのストーカーは必ず帰りの時間帯にエリスに付きまとって来るらしい。
となると………
「同じ大学の生徒………って可能性が一番ありそうだな………」
エリスの家は大学から約片道1時間程度。距離的に考えても朝から張り付くとなると朝6時くらいからここでエリスを付けなくちゃいけない
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