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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第53話 聖王器パールバティ
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にとっては普通で………」
「ゴミ袋いっぱいの空瓶………?」

一気に雰囲気の変わったウーノの姿を見て、ティアナは『あっ、口を滑らした………』と後悔した。

「あの子………タイミング良く片付けていたみたいね………なるほど、あの時の真っ青な顔はそう意味だったのね………うっかり信じた私がバカだったわ………」
「う、ウーノ………?」

誰がどう見ても怒りが頂点に達したのは明らかだった。
そんな中、ジェイルが恐る恐る声を掛けた。

「ジェイル、用事が終わったらトーレに会いに行きます」
「いや、ちょっと今は大変だろうし、もう少し落ち着いてからでも………」

と、ジェイルが宥めてもウーノに変化は無かった。

「嫁入り直前なのに体たらくな生活をしている妹を直ぐにでも改心させなければイーグレイ家の笑いものです。直ぐにでも会いに行きます」
「いや、別に私も兄も全然平気………」

と言いかけた所でウーノに両手を掴まれた。

「本当に私の妹が苦労を掛けたわね。これからは何かあったら直ぐに言ってね。私が直ぐに駆けつけるから!!」
「は、はい………」

(この人、トーレさんと兄さんが結婚したらうるさい姑になりそうだな………あれ?だけと姑って義母の事を指すのよね………?)

と勢いに抑え、返事をしながら頭の中でそんな事を思うティアナ。
凍り付いた空気の一室にジェイルとウーノが居た場所だけ、変な空気になっていた。

しかしそれが幸いした。

「何やろな………拍子抜けやわ………でもこの家族にウェンディありって事やな」
「私も何か納得………」

そんなやり取りを見ていたはやてとフェイトがボソリと呟いた。

「前々からドクターはウーノ姉にタジタジな部分があったんスけど、2人が相思相愛になってからは更にウーノ姉に頭が上がらなくなって………」
「鬼嫁やな………」
「鬼嫁だね………」

ウェンディに説明され、互いに声を合わせてそう答える2人。

「………って私普通にいつも通り話しちゃったっス!!」

その後直ぐにウェンディは頭を抱えながら唸った。

「何を言っとるんや。別にウェンディ達がどうだろうと私の後輩なのは変わらへん」
「えっ?」
「そうだよ。零治やはやて達と一緒に学校を盛り上げたウェンディ、3人の中では一番しっかりしてるノーヴェに時々悪ノリするセイン3人とも例え、どうだったとしても私の大事な後輩達だよ」
「フェイトさん、姉御………」

接点のあったはやてはともかく、あまり話した事の無いフェイトにもそう思われていた事にウェンディは感動していた。それは話を聞いていたノーヴェとセインも一緒だった。

「だけど私達は………」
「その………」

そしてノーヴェとセインはそう呟いて黙り込む。

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