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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第53話 聖王器パールバティ
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加奈。そんな加奈の様子を見た大悟は苦笑いしながら「やっぱりね………」と小さく呟いた。
「分かった。加奈は言っても聞かないからね………だけど俺が無理だと判断したら俺が無理矢理止めるから」
「分かったわ」
「それじゃあ俺達はこれで失礼します。パールバティは加奈が持っていますね」
「ええ。大悟君、加奈さん………バルトを助けて、もう一度会わせてくれてありがとうございました………」
頭を下げるカリムに戸惑いつつ、聖王教会を後にした2人だった………
さて、休憩中の機動六課に居たメンバーだったが、誰も口を開こうとはせず、その部屋の中で休んでいた者は話す事は無かった。………のだが、
「ウーノ、トーレは間に合いそうかい?」
「トーレはティーダさんと一緒に管理局の仕事に出ていているみたいで、行けそうにないと連絡がありました」
「やはり事件で人手が足りないと訓練校の教師も駆り出されるんだね………まあ仕方がないか………」
「あの………兄はスカ………イーグレイさん達を知っているんですか?」
そんな中、普通に世間話をするジェイルとウーノ。ウェンディ達や、有栖家の面々でさえ、重い空気と秘密にしていた申し訳なさで口を開いていなかったのに、この2人は別だった。
そんな中、ティアナがおずおずと質問したのだ。
「………実は私は会った事があるわよ。飲んだくれの三女と付き合っている彼氏が本当に迷惑してないか確認しにね」
「飲んだくれ!?トーレ先生ってそんなに酒癖悪いんですか!?」
そんなウーノの言葉にスバルも反応した。
「かなり酷いよ。家ではウーノが酒を隠しても隠しても探し続けて飲んでいたからね。小遣いも他の娘達とは違って全て酒に使っていたし………」
「全然想像出来ない………」
ジェイルの話を聞いて唖然とするスバル。ティアナは少々思い当たる節があったため、それほど衝撃的では無かった。
「………まあトーレも実際に社会に出て自分で生活するようになってからは少々控えていたみたいだから関心したのだけれど」
「あれで少々………」
妹の様に可愛がられていたティアナは実はトーレが仕事を始めるにあたって1人暮らしを始めた家に遊びに行った事があった。
「あの時も色んな種類のお酒が家にあったんですけど………」
「まあ確かにいっぱいあったけど空の酒瓶の数を見て前よりは控えてるって言うのは分かったわ」
「あれで控えてる………」
ティアナの見たゴミ袋いっぱいの空瓶を思い出し青ざめる。
「あら?何か可笑しな事言ったかしら?」
「い、いいえ!!そうですよね!!お酒の量だって人によって違いますよね!!ゴミ袋いっぱいの空瓶をだってお酒に強い人
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