彼岸のお干菓子日暮れに消える
[2]次話
不意に煙草を挟む指が熱くなっているのに気づき、慌てて灰皿を寄せ、揉み消した。
次の一本を、と、ジャケットの両ポケットに手を突っ込んで、煙草の箱を探す。
不意に、指先へ柔らかな布が触れた。
昼間、老婆に借りたハンカチだった。返し忘れていたらしい。
小さな刺繍のピンクの花は、明るい陽の下で見るより、いくらかみすぼらしく咲いていた。
☆
「ダイアモンドのなる木の世話は、あの方に任せっきりですの」
「あんまり五月蝿いから舌を引っこ抜いてしまいましたけれど」
「ああ、あの子は剥製にしてしまうべきでした」
☆
皮膚のように着こなす
写真は嘘をつかない
☆
庭師
たぶららさ
乙女の腎臓
幻想の浮遊都市
☆
恋文も花束も届かない→必要はない
乙女人形は愛を語らない→騙ることもない
生きた女を愛せない→それにも気がつかない
[2]次話
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