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ハイスクールD×D 雷帝への道程
これがオレの雷だ!!
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げて」

「任せておけ」

髪を数本引き抜き、式髪にして二人の護衛に付ける。

「覚悟しろアウル・ダンタリオン!!貴様はこのオレを怒らせた!!」

「出来るものならやってみろ。貴様の魔力は既に3割を切っているのだろう。雷撃対策は完璧に施し、手を出しづらい人形も偶々ではあるが確保していた私を殺せるものなら殺してみろ」

「一つだけ聞いておく。貴様がこのレーティングゲームにおけるメリットはなんだったんだ?」

「簡単さ。コレクションはコンプリートしてこそだろう?今や絶滅危惧種である猫?の一家、それも白と黒の番いの家族なんて珍しいだろう」

「そうか。これでためらう必要はなくなったな」

こいつはここで殺そう。

「ラウザルク!!」

オレ自身に雷が落ちたことにアウル・ダンタリオンが一瞬の隙を見せる。その隙を付くようにラウザルクで強化された肉体を駆使して黒歌達の両親の近くにまで移動し両手を押し付けて次の術を発動させる。

「ジケルド!!マーズ・ジケルドン!!」

父親の方には+の、母親の方には−のジケルドを撃ち込み両者を磁力で拘束した後にマーズ・ジケルドンで更に拘束して黒歌達の傍まで送っておく。

「ば、ばかな!?ここまで強いとは!?」

「言ったはずだ。お前はオレを怒らせたと。貴様相手に力を押さえる理由は一つもない!!」

残存魔力は残り2割を切ったが問題など一切無い。残った内、1%だけを残して最後の一撃に注ぎ込めばいい。

「さあ、この世に別れを告げる時間だ。遺言程度なら聞いてやろう」

魔力を練り上げていき、あとはキーワードである呪文名を告げるだけだ。

「私の勝ちだ、ゼオン・ベル」

その言葉と共に背後で、正確にいえば黒歌達の傍で変化を感じた。振り返ると、マーズ・ジケルドンが消失してジケルドの効力も失われたのか、自由となった黒歌達の両親がその爪で黒歌達を切り裂いていた。そして、オレも背中から熱い物を感じた。

「ごほっ」

口から血を吐きながら視線を降ろせば禍々しい魔力を纏った刀がラウザルクで強化されているオレを貫いていた。

「切り札という物は最後の最後まで見せないのが重要なのだよ」

「……違うな。間違っているな、切り札は見せないのが重要なんじゃない」

「まだ喋れるか。だが、それも後少しだ。この刀は本来、殺傷力をほとんど持たない代わりにあらゆる防御を無視する物だ。それにかなり強力な毒を仕込ませてもらった。もって20秒と言ったところか?」

「ああ、体が動きにくいと思ったら毒か。まあ、問題ないな」

「なに?」

「左を見てみな。そこにすべての答えがある」

オレの言葉に従い左を向いたアウル・ダンタリオンが息を飲むのを感じると共に役目を果たし
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