これがオレの雷だ!!
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私はまだ正式に悪魔の駒を授与されておりません。これでレーティングゲームに参加する事は可能なのでしょうか?」
「その辺りは大丈夫さ。これが何か分かるかい?」
そう言ってサーゼクス・ルシファー様が懐からある物を取り出す。
「悪魔の駒のケースですか?」
「そうさ。まだ誰の物でもない悪魔の駒さ。これを君に与えよう。それが模擬レーティングゲームに参加してもらう為の代価だよ」
「……本気なのですか?」
悪魔の駒を与えられると言う事は上級悪魔として、成人として扱われると言う事だ。オレは、悪魔としてやっていける自信なんて物は無い。一人で居る事が多かった上に、生きてきた半分以上を人間界で暮らしているのだ。悪魔として生きていく自信を、オレは築き上げていないのだ。
「君は君自身が思っているよりも遥かに大人だよ。これを受け取る資格は十分にある」
「……それがサーゼクス様のお考えであるなら、謹んでお受けいたします」
最敬礼を持ってサーゼクス様から悪魔の駒のケースを受け取る。
「レーティングゲームの詳細は追ってグレイフィアに伝えさせる。今の拠点の場所を聞いても良いかい?」
「今は新潟の山中に居を借りています。少し分かり難い場所にありますので魔力を発して頂ければこちらからお迎えに上がります」
「そうかい?ならそうしてくれ。話は以上だよ」
「失礼します」
式髪に莫大な魔力を送り込み、強引に転移させて悪魔の駒のケースを手にする。これにオレの魔力を流す事でオレだけの軍を作る為の駒となる。呼吸を整えてから純粋な魔力をケースに流し込む。悪魔の駒のケースから魔力を感じられる様になった所で魔力を流し込むのを止める。
「これがオレの駒か」
ケースを開いた先には黒い駒に混ざって赤い駒が含まれている。変異の駒と呼ばれる上位互換の駒だ。兵士の内の2個と僧侶の内の1個が変異の駒となっている。力ある者なら所持していてもおかしくない変異の駒が3個なら平均よりは良い方だろうとこの時は思っていたのだが、後にそれが間違いである事が判明する。
悪魔の駒の準備ができたオレは黒歌と白音を呼ぶ。自分の魔力を身体に慣れさせる瞑想をやっていた二人に悪魔の駒の説明をする。
「それじゃあ、これでお兄ちゃんの家族に成れるんですね」
「家族の様な物だがな。だが、これで対外的にもそう見える様にはなる。詳しい駒の説明はもう少し大きくなってから教えよう。黒歌には僧侶、白音には戦車の駒だ」
それを受け取ろうとする直前に手の届かない所まで持ち上げる。
「最終確認だ。これを受け取ると言う事は眷属悪魔に転生すると言う事だ。神に祈ったりする事は出来なくなるし、レーティングゲームという模擬戦にも出なくてはならなくなる。そして、戦争が起
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