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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-34 your name is
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れてしまう。それだけは絶対にやめたい。


「……早く退いてください……! 無益に殺めたくないです」
「嫌だっ!! 絶対に嫌だ! ここで退けたら地球が無くなってしまう。それだけは絶対に嫌だ!! だって、だって私は……っ!」
「「住んでいるこの星が大好きだからっ」」
「私たちは負けないっ」


システムU−Dの言葉に反応したのは意外にもフェイトだった。やはり初めてであった友達とのいろんな思い出が詰まったこの星を壊されたくないのだろう。それはなのはも同じでフェイトの言葉に被せてきたことから分かる。それは燐夜も同じだったが、もう一つ他に理由があった。
それはシステムU−Dに本当の名前を教えること。先ほど勢い余って叫んでしまったが幸いあいつには聞こえてなかったらしい。あいつに名前を教えるタイミングは、自分たちがこの戦いに勝った時。それ以外は有り得ない。


「どうして、この星を守るの? 分からない、私には分からない」
「そんなの簡単! 大好きだから。それ以外に何もないよ」
「この星が……好き?」


システムU−Dの攻撃の手が止んだ。見ると頭を抱えて何かを考えている。畳み掛けるなら今しかないが、なのはとフェイトが拒否した。もうすぐであの子が変わろうとしている。それなのに攻撃はしたくないとのことだった。あいつ等らしい。燐夜の口元に笑みが浮かぶ。甘い考えではあるが、燐夜はそれが嫌いではなかった。その考え方だからこそ、この世界の燐夜は、リインフォースから闇を抜き取ってどこか遠い所へと言ってしまったのだろう。燐夜は自分でそう考えながら自分で笑った。


一方、システムU−Dはというとある一つの考えに達していた。普段では有り得ないのだが、やはりどこかのプログラムにエラーが起こっているらしい。でもそのおかげであいつは別な考えを持てるようになった。これはこれで頑張った甲斐があったのかもしれない。システムU−Dはある感情が抑えられない。


自然と口角が上がる。今まで無表情でどこか悲しげな雰囲気を漂わせていた顔に笑みが浮かんでくる。これはシステムU−D自身にも何が起こっているのか分からなかった。けれど、どうでもよかった。この感情が抑えられない。この気持ちが抑えられない。この心地の良い気持ちが心の中を満たしていく。と同時に負けたくないという気持ちも心の中にあった。気づけばシステムU−Dは笑っていた。そこには確かにシステムU−Dとしてではなく、一人の少女として笑っていた。――――面白い。プログラム構築体となって久しく笑っていなかったシステムU−Dが……いや、ユーリが口を開く。


「私には破壊しかないと思っていた」
「ここにいてはいけない存在だと思っていた」
「けれども、あなたたちと戦っていて負けたくないと思った」
「あなたた
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