第二話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が弾き飛ばされてしまった。
まずいっ!神名はあのまま剣を振り下ろす!
俺は急いで玄室から二振りの剣を逆手に持ってイリナに斬りかかる神名の剣を受け止める。
「っ!?イッセー君!?」
「イッセー!?」
二人は俺が出てきた事に驚いている。
そんなのは無視して神名を蹴り飛ばす。
イリナの前に立ち、イリナを守るように構える。
「イッセー君……?」
「なんだ、幼なじみ?戦える事に驚いてるか?」
「え、えぇと……」
「……知ってるよ、だから大丈夫だ」
安心させるようにそう言う。
「イッセー君……」
後ろの方で崩れ落ちるような音が聞こえる。おそらくは地面にへたり込んだのだろう。
「イッセー、何でここにいるんだ?」
「お前こそ、なんでこんな事をしてる?さっきの、下手すればイリナが死んでたぞ?」
『Boost!』
ブーストと声が聞こえる。それに伴って神名の雰囲気が変わる。
なるほど、赤龍帝の籠手か……だけど、俺には関係ない!
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
神名が剣を振り回してくる。
言葉どおりに振り回しているだけなのだ。そこには型などあったものではない。
普通ここまでするにはまず形式どおりの型を通ってから自分自身で強くなる為に型を越えた動きをしなければいけない。
しかしこいつの動きははっきり言ってでたらめだ。ゆえに、動きは読みやすい。
俺は双剣を巧みに使いながら神名の剣を受け流していく。
「くそ!」
「嘘、神名が手も足も出ないなんて……彼は何者なの?」
リアス先輩が何やら驚いているが……まあ、無視だな。どうでもいいし。
そろそろ、終わらせる!
「散れ、桜の如く!」
そう叫び、俺は双剣を閃かせてすれ違いざまに一閃。そしてそれを何度も何度も繰り返していく。
「双剣技!桜花絢爛!」
そう叫ぶと神名の体から血が吹き出る。それはまるで桜の如く散っていった……。
「リューセイ!」
リアス先輩が神名に近づく。
「大丈夫ですよ、死んじゃいません。それよりも、何で学園でこんな事してるんですか?」
「そ、それは……」
まあ、答え辛いよな。俺も自分の事を喋れと言われたら答え辛いし……。
「い、イッセー君……強いね……」
「こんなの朝飯前さ。それよりも怪我とかないか?」
「う、うん……大丈夫だけど……」
よかった、ホント。
「向こうも終わったみたいだしな」
「君の負けだよ、『先輩』……君がもっと冷静であればいい勝負が出来ただろう。だけど君の強みは速度。それを潰すその大きな魔剣を創った時点で、君の敗北
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ