第十一話 New-type Airport
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う。
しかし今なら…。
イーグリードの突進を見切り、カウンターの突きを繰り出した。
イーグリード「ぐあっ…!!」
ゼロの拳が顔面に突き刺さり、突進の勢いもプラスされていたために、イーグリードは一瞬気が遠くなった。
ゼロ「はああああ!!焔降脚!!!」
吹き飛ばされたイーグリードに向けて炎を纏った飛び蹴りを喰らわせる直撃を受けたイーグリードは何度もバウンドして甲板の床に叩き付けられた。
イーグリード「ぐっ…負けるわけにはいかん…!!」
ふらつく身体を叱咤し、再び起き上がる。
再び飛翔すると複数のオプションメカを放つ。
ゼロは連射力が向上したバスターで撃ち落とす。
煙が辺りを覆う。
後ろに気配。
ゼロは右方向に裏拳を繰り出すが、それはオプションメカ。
イーグリード「おおおおおお!!」
ゼロ「っ!!」
背後からのイーグリードの突進。
直撃を受けたゼロはダメージこそは大したことはないが吹き飛ばされる。
次にイーグリードが繰り出すのは羽ばたき。
ゼロの真上からイーグリードの羽が落ちてくる。
威力は大したことはないが全てを受けるわけにはいかない。
ゼロ「爆裂炎!!」
ゼロは拳を甲板の床に叩きつけ、火柱を発生させる。
イーグリードの羽を尽く焼き尽くす。
大きく跳躍し、イーグリードに接近する。
零距離でフルチャージショットを繰り出そうとする。
ゼロのバスターのチャージの時間も大幅に短縮されている。
かつての時よりも速く、強烈な紅い砲撃が放たれた。
イーグリードは身体を捻り、直撃はかわすが片翼と右腕を奪われた。
イーグリード「ぐああああっ!!」
片翼と右腕を奪われたイーグリードは即座に身体の痛覚を切る。
ごまかしでしかないがこのままでは満足に動けない。
イーグリードの翼は姿勢の制御、浮力、速度の制御などを計算されて造られている。
電子頭脳と最も関わりのある部位のために痛みは想像を絶するだろう。
イーグリード「くっ……」
戦闘の要となる翼を失ったイーグリードは表情を歪める。
翼を失った自分にはもう勝機はない。
ゼロ「イーグリード…降参しろ。その状態では満足に戦えないだろう」
イーグリード「何だと…?」
降参を呼び掛けるゼロにイーグリードは目を見開いた。
ゼロはイレギュラーには一切容赦しない。
それは電子頭脳の異常でイレギュラーとなったイレギュラーハンターも例外ではなかった。
その中には同期のハンターもいたのだから。
イーグリード「変わったなゼロ…昔のお前なら容赦はしなかっただろうに……」
ゼロ「エックスとルインの甘ったるい考えが移っただけだ…少しだけな…」
イーグリード「断る。俺にイレギュラーの情報を吐かせよ
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