第二十七話
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いくつか、本当に気をつけない部分はある。
『まず、俺に攻撃する分には何を使ってもいいが他の参加者を極力巻き込むなよ。審判が意図的に巻き込んだと認定した場合、キッツーい罰が待ってるからな。生まれてきたことを千回後悔させてやる』
少し殺気を込めなだらそう言ったら、ハリセンではたかれた。
やりすぎたかな?
『まあ、そんなことはしないと思うけどな。何せ、そんなことをしたら・・・』
最後は濁してから、次に進む。
『次に、戦闘不能と判断されたやつはこっちに運び出されるから、運び出されてるやつの方へは何もしないように。運び出す役目は知り合いに頼んであるから、そろそろ来ると思うんだが・・・』
と、そのタイミングで校門から豹の式神に乗ってかけてくる人影があった。
お、付いたか。
『ついたみたいだから、まあ間違いなく知ってるだろうけど自己紹介してもらおう。では、お名前とその他いくつかどうぞ』
そう言ってから、壁を駆けあがり、すぐ近くまできたそいつにマイクを渡す。
『あ、えっと・・・私立憑人学院の、二年生・・・席組み第六席、『化け猫交じり』の、匂宮美羽・・・です』
その瞬間、全体のざわめきが・・・と言うより、もはや歓声と言った方が近いかもしれない。
仕方ないのかもしれないけど。今目の前に、席組みが二人も揃ってるんだから。
『と、いうわけで。戦闘不能になった人は美羽がばんばん猫操りで運び出すから、その状態になったら大人しく運ばれるように。他の人も、そうなったやつに攻撃するとかいうわけのわからんことはしないよーに』
さて、これで全部必要なことは揃ったな。
審判と運び出し役。この場での安全を確保できた以上、これ以上グダグダと話すことはもうないな。
俺はマイクを横にいた雪姫に渡して、一気に屋上から飛び降りる。
そのまま大量の生徒の中心に降り立って、声を張り上げる。
「さあ、ゲームスタートだ!」
そして、その瞬間に九割の参加者が戦闘不能になった。
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