希望のギルド
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は木の上に構成員を配備していたのだ。
リーダーは手を振り上げ、合図を出した。
「今だ!!!全方位魔導弾発射!!!!」
「「了解!!!!」」
「なっ!!!?」
ダダダダダダダ
無数の魔導弾がタクヤに集中砲火された。咄嗟の出来事だったため水を逆噴射させて避ける事ができない。
ドゴォォン
タクヤは爆煙の中に消えた。
「タクヤーー!!!!」
エマがそう叫んでタクヤを呼ぶが、応答はない。
「フッ、あれだけの魔導弾を喰らってはさすがに魔導士といえど生きてはいないな。
仮に生きていても致命傷にはかわりない。ふははははっ!!!!」
リーダーは高々と声をあげて笑った。ほかの構成員も笑い出す。
「そんな…。」
「さて、そこの猫を始末して我らもニルヴァーナに乗り込むぞ。」
リーダーが構成員を集結させようとしたその時、
「ちょっと待てよ。」
「!!!」
リーダーは咄嗟に爆煙の方に目をやった。そこには爆煙以外ないと思った瞬間、
バシャァァァァァ
突然爆煙から水の刃が現れ木の上にいた構成員たちに襲いかかった。
「ぐわっ。」
「がっ。」
「うぎゃ。」
「がはっ。」
次々木の上から構成員が呻き声を上げながら落ちてきた。
「勝手に殺すんじゃねぇよ、ばかやろーが。」
「な、なんだ、と…!!!?」
爆煙から姿を現したのはほぼ無傷のタクヤだった。
「こんなもんでオレが殺れるなんて思われたくねぇなァ!!!」
「あれだけの魔導弾を喰らってその程度のダメージだとっ!!?
ありえん…。あれは普通の魔導弾の10倍の威力があるんだぞ!!!化け物か…!!!」
「なんか知んねーけど、10倍だろーが100倍だろーがオレは殺れねぇよ。」
「こ、こんな奴相手にどう戦えばいいんだ…。」
あの攻撃が最大の威力を誇っていたのだろう、リーダーは体を震わせ後ずさりする。
「もう呑気にしてる場合じゃねーんだ。」
「!!!」
タクヤは水平維持のために水を逆噴射させていたが、それをやめ、頭から地上のリーダーに向かった。
「く、来るなァ!!!!」
リーダーは隠し持っていた魔導散弾銃をタクヤに向け発射する。
ダダダダダダダ
だが、その攻撃は一発も当たらない。往生際が悪い奴は何をしても成功などしない。
この光景を見ればそれが鮮明に理解できるだろう。それほどリーダーは取り乱していたのだ。
「終わりだ!!!!
水竜の翼撃!!!!」
ザバァァァン
「「ぐわぁぁぁぁぁっ。」」
リーダーを始め、そのほかの虚ろな聖域の構成員全員を一撃で撃退したのだった。
バタン
空から地面に叩きつけられたリーダーは薄れていく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ