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銀河英雄伝説〜生まれ変わりのアレス〜
歓迎会
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にした。

 先ほどまでの戸惑いようが嘘のように、ウォーカーは言葉にできなかった。
 左右の女性たちがアレスの左右に回り込んだ。
「マクワイルド中尉――ハイネセンの店は御存知ですか?」
「わたし。最近いい店を聞いたんですよ、穴場的な店で安くて料理もおいしいし」
「ちょっと、カリーナ。それはあたしが聞いたのに」

「早い者勝ちよ。レイラ」
 いきなり煩くなる様子に、ウォーカーは苦笑する。
 もっとも。
 たまには、この部下が戸惑う姿が見れるのも悪くはない。

 そうウォーカーは小さく笑うのだった。

 + + +

 カリーナと呼ばれた女性が調べた店は、ハイネセンポリスの裏街にある小さな店だった。
 大通りから、入り組んだ路地に入らねばならず初見で発見することは難しい。
 先頭を歩くカリーナがいなければ、全員がたどり着けなかったに違いなかった。
 急遽の歓迎会と言うこともあって、参加者はそれほど多くはない。

 ウォーカーとアレス、そして三人組の他には数名といったところだった。
 特に女性は当初誘った三人の他にはおらず、今日という急遽の予定を告げた理由がそれではないかとウォーカーは思った。
女の戦場は宇宙だけではないようだ。
 カリーナとレイラに引かれるように連れて行かれるアレスを見ながら、苦笑すれば、ふと同じように苦笑する女性がいた。

 誘いに来た代表の女性で――シノブ・ミツイシという名前だったと思いだした。
 ウォーカーと同様の苦笑をする様子から、彼女も無理矢理連れてこられた口なのだろう。
 高等学校を卒業したばかりの彼女には、カリーナやレイラほどの意欲はないのかもしれない。
「ここ……だと思うけど」

「おいおい。随分と適当だな」
「す、すみません。私も今日聞いたばかりで」
 戸惑う女性陣が立つのは、古ぼけた扉の前だ。
 扉の向こうからの話し声と扉にかかった小さな看板が、かろうじて民家でない事を告げている。
 少なくとも通っただけでは気付かない。

 カリーナから話が違うとばかりに見られたレイラが慌てたように首を振る。
「い、いい店だって聞いたから」
 今にも喧嘩が開始されそうな雰囲気に、どうするかとウォーカーがアレスに視線を向ければ、アレスは小さく笑った。
「店構えで酒の味が変わるわけでもないでしょう」

 そう言えば、扉をゆっくりと開く。
 新たな来客に視線が集中する。
 そこにいたのは大柄な店主と、同じく大柄な強面の男達だった。
 決して流行っているわけでもなく、広いスペース。
 薄暗い店内には、穏やかなBGMが流れていた。

 明らかに場違い。
 と、いうよりも。
「何か。カプチェランカを思い出すな」
 呟いた言葉と共に店内を見渡せば、そこは
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