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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
36 帰路〜By degrees her friendship grew into love.
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  血    血   血    血
血血血血血血血血血血血血血血血血血血血


        血
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俺は抵抗出来ないようにアリスの手首を掴んでから首筋に噛みついて血を吸い始めた。

「ちゅる…ちゅぱ…ごくっ…ちゅる…ちゅぱ…ごくっ…」
「うっ…くっ…」

初めは牙をいきなり突き立てられてアリスは痛がっていた。
お構い無しに血を激しく吸う。

「じゅる、じゅるるるる…ゴクッ、じゅる、じゅるるるる…」
「はぁっ…ふぁ…んっ…!」

吸血鬼の吸血は気持ちがいい。それは身をもって体験したことだ。アリスも段々気持ちが良くなってきたようだ。
森の中では血を吸う音と口から漏れる艶めいた声だけが聞こえる。

「ちゅる…じゅるる、ちゅちゅ…」
「あっひっ…!ん〜〜っ!ふぁあっ!」

アリスの血を吸う度に喉の渇きが無くなって身が、心が、満たされていく。
無心に血を吸いながらボーっとした頭で今まで感じてた喉の渇きは血を吸ってなかったからかと思った。所謂、禁断症状ってやつだ。

「ごくっ…ぷはぁ、はぁ…」

人心地ついて首筋から牙を抜いたところでようやく理性を取り戻した。

「……あ、う、ごめんアリス。いきなり血を飲んで」
「あう…ちょっと貧血でくらくらする…」

アリスは自力では立っていられないのか体重を俺に預けた。

「でも助かったよアリス…。アリスがいなかったらどうなっていたか…」

吸血鬼が血を飲まなかったらどうなるかは俺は知らない。死ぬか暴走するか…。どちらにしろ今ここで血を飲まなかったら本当にマズかったことは確かだ
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