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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
36 帰路〜By degrees her friendship grew into love.
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ンチョさんの手際とまではいかないけど、ある程度はこの村を経営できるらしい。新しい村長の誕生だ。ワールさんとトウキさんも今まで通りの人間の生活にもどるようだ。
「さ、そろそろ俺達も帰るとするか」
「そうね、いい加減に帰りましょ」
これ以上、俺達がこの村に留まる理由はない。だから帰ることにした。
「そうですか。必用ないとは思いますが、お気を付けて」
「ああ、さようなら」
「さようなら」
新しく、何も知らない掟の対象になる人間が来たので、俺とアリスは復元されたばかりの出入り口から村を歩いて抜けていった。
「さて、ここまで来れば人目は気にしないでいいだろ」
村から離れた場所に森の奥深くまで来ていた。ここならば人目を気にしないで空を飛べる。ハァ〜…運動不足なのかな…。ちょっと歩いただけの筈が、心臓がバクバクして少し息があがってる。
「そう、ここでお別れね」
「今度紅魔館に、遊びに来なよ…。っていっても場所がわからないか。…アリス、人形を貸して、未完成のやつで」
「いいけど、何に使うのかしら」
アリスから人形を受け取って、人形に魔法を込める。
「三碧木星は直感力…四緑木星は伝達力…哥倫ころん放送」
「これは?」
ちょっとしたGPSような物だ。ってGPSって言ってもアリスにはわからないか。まだ発明されてないだろうし。
「人形に…紅魔館の位置情報……をいれたんだ。クッ…。紅魔館に来たい…ときは……この人形の向く方向に進めばいいっ……」
あ、あれ?段々動悸が激しくなって息するのが辛い…。
「ちょっと!だいじょうぶ!?」
「ハァ、ハァハァハァ…クッ」
俺はガクッと膝を付き付いた。
喉が…!熱い!!息が…苦しい!
そんなとき、ふと、アリスの首筋に赤いものがつ…い…て…ぃ…
「明希?……きゃ!」
ガバッとアリスを抱き寄せて赤いものを舐めた。何故かそうしたくて堪らなかった。
「ひゃ!ちょ、ちょっと!」
赤いものを舐めると途端に俺の中が満たされていくのを感じた。でも足りない。全然、これっぽっちも足りない。もっともっともっともっともっともっともっと
血
血
血血血血血血血血血血血血血血血
血 血 血 血
血 血 血 血
血 血 血 血
血 血 血 血
血 血 血 血
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